阿久根市長職務代理者として
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/03/10 18:04 UTC 版)
「仙波敏郎」の記事における「阿久根市長職務代理者として」の解説
2010年12月6日 竹原の阿久根市長失職に伴い市長職務代理者への就任を発表。これに対して議会は「元々無効な立場にある者の市長職務代理者への就任は、違法を重ねるものであり、到底認められない」として「正当な市長職務代理者による市政執行を求める決議」を可決。 一方、伊藤県知事は「法的に正当かは疑問」としたうえで「市長選挙までの50日間、適正に職務代理者として務めていただければよろしいんじゃないか」と述べ、選挙管理のために容認する考えを示した。 仙波は会期延長を決定した12月6日の市議会本会議を「違法に延長されたもの」として欠席。 2011年1月4日、市議会開会中にもかかわらず、一般会計などの補正予算(合計約1億5000万円)を市長職務代理者として専決処分。地方自治法で首長の専決処分が認められているのは、議会を招集する時間的余裕がない場合などに限られている。また総務省は「議会開会中にも専決処分はできるが、議会が審議に応じないなどの場合に限る」との見解を示している。しかし仙波は「阿久根市の条例で年4回と定められている定例議会を4回開かず、9月議会を延長したのは違法。違法議会には提案できない」と主張し専決処分を行った。 片山善博総務大臣は仙波のこの措置に対して、「議会を開会していて議案を出さないで専決するのはあり得ない。何を考えているのか。法治国家で法律を守らないのは全く論外だ」「要件を満たさない専決処分は違法、無効だ」と指摘した。 阿久根市議会の浜之上大成議長は「議会は閉会していない。予算などを審議できるよう会期延長した。議会に予算案を提出すれば済むこと。専決処分は違法行為を重ねたことである」と話した。ついで同市議会は6日、この補正予算の専決処分を「違法で無効。独裁的」と抗議する決議を可決した。また、違法な専決処分を是正できるよう地方自治法改正を求める意見書も可決、7日にも首相や総務相、衆参両院議長あてに提出することとしている。 鹿児島県の伊藤祐一郎知事は「阿久根議会は開会中。想定外の事態がまた一つ起きた」と話した。 1月13日、市防災無線で、来年度から学童クラブを廃止して放課後教室へ移行し、翌日14日に説明会を行うことを放送させた。 1月14日、阿久根市の広報誌「広報あくね」平成23年1月号の「新年のあいさつ」として、竹原前市長を応援する内容を掲載、2011年阿久根市長選挙投票日前に配布するように指示した。対立候補の西平良将は公平さを欠くと批判した。
※この「阿久根市長職務代理者として」の解説は、「仙波敏郎」の解説の一部です。
「阿久根市長職務代理者として」を含む「仙波敏郎」の記事については、「仙波敏郎」の概要を参照ください。
- 阿久根市長職務代理者としてのページへのリンク