職務代理者
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/29 13:54 UTC 版)
市町村長に事故があったり欠けたりしたとき、その職務を代理する。具体的には、市町村長が病気で入院する、逮捕された、海外出張に行くなどで容易にその意志決定ができない状態や、辞任や死亡により空席になったときに、職務代理者として市町村長の代わりに市町村の代表として業務を行なう。このとき、複数の副市町村長がいる場合には、以下の順に職務代理者が決められる。 あらかじめ市町村長が指名した順 (指名が無い場合)席次の順 (席次が不明な場合)年齢の順 (年齢も同じ場合)くじで定めた順 副市町村長が不在の場合に職務代理者となる者については、各市町村でその順番を規定する。規定に該当する役職の者がいなくなった場合は、都道府県知事が代理で当該市町村の在住者から指名することができる。 岩手県大槌町では、2011年3月に東日本大震災で町長の加藤宏暉が行方不明となった後に死亡が確認され、副町長の東梅政昭が職務代理者となった。町長選挙は臨時特例法の適用を受けて延期され、同年6月に同副町長の任期が満了した後は、副町長の指名権を持つ町長が空席のため副町長も空席となった。そのため、町の規定により一般職員である総務課長(当時)の平野公三が職務代理者となり、同年8月の選挙で当選した碇川豊が町長に就任するまでその状態が続いた。
※この「職務代理者」の解説は、「副市町村長」の解説の一部です。
「職務代理者」を含む「副市町村長」の記事については、「副市町村長」の概要を参照ください。
- 職務代理者のページへのリンク