阿くりの体育論とは? わかりやすく解説

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阿くりの体育論

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/08 02:28 UTC 版)

井口阿くり」の記事における「阿くりの体育論」の解説

待ち受けていた高嶺女高師国語体育専修科新設し帰国したばかりの阿くりを教授任命した。さらに1903年明治36年3月15日には帝国教育会主催で「女子体育について」という演目で2時間講演行い内容同年5月発行の『教育公報』に掲載された。ここで阿くりは以下の所感述べている。 日本の教育界に女子体育振興風潮台頭していること。 教育真の目的精神身体両方発達であって女子体育においてはこれを男子にばかりまかせてはおけないこと。 体育教育において学校では主に体操遊戯管理し衣食住衛生面は主に家庭管理する学校家庭お互い協力するのが大事であること。 体操教授には選択する体操種類よりも生徒接す教師技量がより重要であること。また男教師のみならず女教師がんばらねばならないこと。 女子特別扱いしないこと。 体操場の設備改善服装改善筒袖袴が望ましい)。 女子体育対す家庭理解協力衣食住のうち食を重視すること。子供発育について学校連絡とりあうこと)。 女教師奮起によって女生徒教育し日本立派な国民をつくること。 また同年5月25日発行雑誌体育114号にも「米国婦人体育と体所感」と題しアメリカ体育事情記している。ここでは、1.アメリカでは小学校から高等教育に至るまで女子には男子同一の普通体操兵式体操器械体操等を行わせていること。2.日本女子体育では表情体操唱歌遊戯円舞方舞などが盛んに行われているが、あくまで体操での身体修練第1に置くべきこと。3.体操には身体修練のみならず他の教科には持ち得ない精神教育上の価値があり、忍耐勤勉快活という心を養成する。特に日本女子従順貞節という点では比類ないが、快活決断力乏しいため体操遊戯によって修養すべきことなどを挙げている。 同年同月修業2ヵ年とする女高師国語体育専修科21名の女生徒入学日本において女子体育教師養成本格的に始まった。阿くりは以後8年間、4期合計88人の卒業生世に送り出した。彼女の指導それまでの普通体操慣れた人の目からは厳しく映った考えられるそれまで体操と体育をとりまく情勢を以下に概観する

※この「阿くりの体育論」の解説は、「井口阿くり」の解説の一部です。
「阿くりの体育論」を含む「井口阿くり」の記事については、「井口阿くり」の概要を参照ください。

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