闇狩人とは
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/07 23:04 UTC 版)
法で裁けぬ人の恨みを、被害者・遺族に代わって裁く「殺人代行者」。遥か昔から名を変え姿を変えて存在しているが、表向きは嘱託殺人の対象が社会的に悪人だった例から自然発生的に生まれた都市伝説扱いになっている。 報酬金額は決まっておらず、額で見る者もいれば、恨みの正当性や無念さを重視し、金額にはこだわらない者もいるなど様々。組織だって動く者と単独で依頼を受ける者がいるが、本作で登場する闇狩人はほとんど後者。また、そのために「闇狩人」同士でも立場や主義によって行動を異にしていることも多いため、必ずしも一枚岩の存在ではなく、場合によっては対立や殺し合う立場になることもある。ただし「筋の通らない依頼」は受けないという不文律は存在し、個々の相互利益の調整を行っている闇狩人も存在する。そうした闇狩人は自然発生的に地域毎の管轄(縄張り)を持つようになり、他の闇狩人から「(担当地域の)元締め」と呼ばれることもあるが、実力より当人の人格や調整能力が認められて務めているパターンが多く、個々人の行動を強制できるほどの権限があるわけではない。また、裏の仕事はあくまでも副業であり、別に生業を持つ者も多い。 恨みの筋から別々に受けた依頼でターゲットがかち会うこともあり、闇狩人同士で競争となってターゲットを仕留められなかった方が頼み料を返却したり、強敵だった場合共闘する形で依頼を完遂したとするパターンもある。種々の理由で依頼の完遂が難しいと判断した場合、信用できる同業者に後事を託していく者もいる。闇の世界に入った理由は様々だが、中には善意から始めた者もおり、そう言った「良い意味での俗っぽさがない人間」は、その善良さゆえに依頼や報酬の存在しない状況で殺人を行うこともあり、周囲から気に掛けられるのと同じくらい危険視される。 民間人による武器の所持が公には認められない現代社会ゆえに、日常的な道具を武器に転用ないし偽装・改造して使用する者が多い。珍しいパターンだと空手やボクシングといった素手を前提とした格闘・戦闘技術を使用する者もいるが、基本的には我流で身体能力に関しては個人差が大きい。 殺す相手以外に顔を見られるといけないため、仲間と頼み人を守る目的で仕事の現場で闇狩人の顔を見た一般の目撃者は殺さないといけない掟となっている。 携帯電話が普及した現代(『新』以降)においては秘話性を高めるため主に公衆電話から通話したり、表での接点を避けるために街中等で互いがその場にいても携帯間で通話することがある。 極めて稀にだが、標的の殺人を伴わない(障害が残ったり、自ら自首するなど)エピソードも存在する。
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