闇献金疑惑と参院副議長辞任
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「角田義一」の記事における「闇献金疑惑と参院副議長辞任」の解説
2007年1月16日頃から、2001年参院選挙において角田の選挙対策本部が政治資金収支報告書に記載しなかった個人・企業・団体からの献金が約2517万円に上るとの疑惑が報道され始めた。角田の選対本部が作ったとされる内部帳簿がマスコミ各社に流出。同帳簿には個人や企業・団体から「陣中見舞い」等の名目で総額約2517万円の収入があったと記されていた。しかし、角田の政治団体や当時角田が会長を務めていた民主党群馬県連の政治資金収支報告書等にはこれらの収入が記載されておらず、資金が裏金化された疑いがあった。さらに、朝鮮総連系の商工会(150万円)やパチンコ業者(10万円)から計160万円の献金があったとの記載もあり、政治資金規正法によって禁止されている外国人からの献金を受けていた疑いも持たれるに至った。 流出した内部帳簿に記載された種々の献金が事実であることを示唆する関係者らの証言も存在した。 1月18日、群馬県連関係者が新聞の取材に対して、民主党群馬県連は全国的にみても旧社会党の時代から朝鮮総連との関係が深かったことを指摘した。 2001年当時の民主党群馬県連の事務局長で選対本部の会計責任者でもあった人物が1月22日の会見で、記載漏れの有無については当時の資料が保存されておらず分からないなどと述べた。角田本人は翌23日の会見で、陣中見舞いの処理は県連に全て任せており自分は関与していなかったため「それ以上のことは答えられない」と述べ、副議長職に留まる意向を示した。民主党内では疑惑に対する十分な説明がなされていないとの意見が根強く、副議長辞任は不可避の情勢となった。 1月26日、扇千景参議院議長に副議長職の辞任願を提出。同日の記者会見で、参議院副議長の職に留まることは国会全体の運営に影響すると辞任理由を述べた。1月30日、辞任願が許可され副議長職を辞任。 副議長辞任後も、角田や群馬県連から明確な説明が行われることはなかったが、党本部は4月24日に角田を厳重注意処分とすることで問題の幕引きを行った。
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