野外にてとは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 趣味 > ピティナ・ピアノ曲名 > 野外にての意味・解説 

バルトーク:野外にて

英語表記/番号出版情報
バルトーク:野外にてSzabadban作曲年1926年 

作品概要

楽章・曲名 演奏時間 譜例
1 笛と太鼓  "Sippal, dobbal"2分00 No Image
2 舟歌  "Barcarolla"3分00 No Image
3 ミュゼット  "Musettes"3分00 No Image
4 夜の音楽  "Az ejszaka zeneje"5分30秒 No Image
5 狩 "Hajsza"2分30秒 No Image

作品解説

2007年7月 執筆者: 和田 真由子

バルトークは、初期作曲において、民謡素材に基づくピアノ曲多く作曲した
しかし、1923年オーケストラ作品舞踏組曲》の作曲最後に3年間、創作活動中断している。この準備期間経て1926年バルトークは、初期の作品とは全く異な作風をもって、自ら「後期」への意思示したであった

この曲は、その1926年6月8月にかけてかかれたもので、同年に《ピアノソナタ》も作曲されている。《ピアノソナタ》がバルトーク古典派的形理念表したものだとすると、対照的な理念として、《野外にて》は描写音楽領域にある。このような描写的な音楽は、《十四のパガテル(1908)》、《七つスケッチ(1908~10)》、管弦楽の《二つの映像(1910)》、《三つブルレスク(1908~11)》などの中でも試みていたものである。

5つ楽章からなる第3楽章中心として、第1、第5楽章が対の内容をもち、また、第2、第4楽章は共通の性格をもっている。この構成は、のちの《第四弦楽四重奏曲(1934)》などに、より完成した形であらわれている。

第1楽章:「笛と太鼓で」
演奏技巧は、《ピアノソナタ》と同程度である。行進調の、個性的な曲。

第2楽章:「舟歌
拍子変化することにより、波にゆられる舟の雰囲気つくりあげられている。

第3楽章:「ミュゼット
ミュゼットとはフランス語でいうバグパイプ意味し、それが転じて楽曲名にもなっている。楽器音程のきしみや振動音小音符であらわされており、これは指先で弾くのではなく、手の横ゆれを用いて表出するとよいだろう

第4楽章:「夜の音楽
妻のディッタ・パーストに献呈された。

第5楽章:「狩」
16分音符急速なオスティナートの音型に、全音音階による短い旋律乗る右手旋律奏する際、その求心点をどこにおくのかをはっきりと意識したい。



このページでは「ピティナ・ピアノ曲事典」から野外にてを検索した結果を表示しています。
Weblioに収録されているすべての辞書から野外にてを検索する場合は、下記のリンクをクリックしてください。
 全ての辞書から野外にてを検索

英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「野外にて」の関連用語

野外にてのお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



野外にてのページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
社団法人全日本ピアノ指導者協会社団法人全日本ピアノ指導者協会
Copyright 1996-2024 PianoTeachers' National Association of Japan

©2024 GRAS Group, Inc.RSS