ITO
読み方:アイティーオー
別名:酸化インジウムスズ
ITOとは、酸化インジウムにスズを添加した化合物のことである。
ITOは導電性を持ちながら高い透明度を有しているという特徴があり、その光透過率は約90%に上る。このため、電子で表示を制御する液晶ディスプレイや有機ELディスプレイなどの電極としては理想的な物質であるとされている。
フラットパネルディスプレイは近年になって生産量を増大させているが、ITOの成分のひとつであるインジウムは希少な物質であるため、高価あり資源枯渇が懸念されるという難点を抱えている。そのため、製造過程でのロスの削減や、廃品からの回収・再利用の方法の確立が推進されている。
酸化インジウムスズ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/27 08:21 UTC 版)
酸化インジウムスズ(さんかインジウムスズ、英: Indium Tin Oxide、ITO)は酸化インジウム(III) (In2O3) と酸化スズ(IV) (SnO2) の無機混合物である。粉末は黄色~灰色であるが、可視光領域の透過率が高いため、薄膜ではほぼ無色透明であり[1]、主に透明電極として用いられる[2]。
- ^ a b 原納猛、高木悟「透明電極膜ITOの基本物性」『表面技術』第40巻第5号、表面技術協会、1989年、 666-670頁、 doi:10.4139/sfj.40.666。
- ^ a b c 新井真「透明導電膜(ITO)のプロセスと膜特性」『表面技術』第64巻第7号、表面技術協会、2013年、 396-399頁、 doi:10.4139/sfj.64.396。
- ^ “導電性4倍のタッチパネル向け有機透明材、ITOの代替狙う”. 日刊工業新聞 (2019年1月2日). 2019年1月4日閲覧。
- 1 酸化インジウムスズとは
- 2 酸化インジウムスズの概要
酸化インジウムスズ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/10/19 08:18 UTC 版)
詳細は「酸化インジウムスズ」を参照 透明度や導電性が優れているものの、豊羽鉱山の閉山等に伴いインジウムの価格が高騰しており、代替素材の開発が進められる。
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酸化インジウムスズと同じ種類の言葉
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