フリッカーフリー
【英】flicker-free
フリッカーフリーとは、ディスプレイ上の表示において画面のちらつき(フリッカー)が発生しないことである。
フリッカーは、元々はCRTディスプレイの画面書き換え頻度(リフレッシュレート)が低く、明滅がちらつきとして見える現象を指した。フリッカーの発生する画面で長時間作業すると、目の疲れやストレスといった心身の不調(VDT症候群)が生じやすいとされる。これを防ぐために、書き換え時の明滅が人間の目では認識できない程度までリフレッシュレートの高さを確保したディスプレイが、一般的にフリッカーフリーと呼ばれた。
CRTディスプレイに替わって普及した液晶ディスプレイでは、走査によるフリッカーは原理的に生じないが、調光(明るさの制御)をバックライトの明滅によって制御している場合に画面のちらつきとして見える場合があり、CRTディスプレイのフリッカーと同様に問題視される。特にパルス幅変調(PWM)によって調光を実現するLEDバックライトは、LEDの明滅の落差がはっきりしているという特性もあり、比較的フリッカーの問題が生じやすい。ちなみに、液晶ディスプレイのバックライトにはLEDの他に冷陰極管(CCFL)なども利用される。
最近では、バックライトの点滅ではなく光量の増減によって明るさを制御するなどの、液晶ディスプレイのフリッカー対策に着目した製品も登場している。
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