都市ローマを流れる水道
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/06 23:20 UTC 版)
「ローマ水道」の記事における「都市ローマを流れる水道」の解説
都市ローマの莫大な人口の需要を満たすため、11本の水道が引かれていた。水道は合計で、少なくとも1日あたり1,127,220立方メートル(約3億ガロン)の供給能力を持っていた。ネルウァ治世の時代を通して、ローマの水道管理委員 (curator aquarum) であったセクストゥス・ユリウス・フロンティヌスにより、97個所の市内の水道の詳細な統計資料が記録されている。フロンティヌス以降に建設された水道について知られている情報は少ない。 Aqueducts in Rome名称建築年全長(km)高さ水源地 (m)高さローマ (m)送水量(m³ a day)その他アッピア水道 前312 16.561 30 20 73,000 - 旧アニオ水道 前272 - 前269 63.640 280 48 61,640 - マルキア水道 前144 - 前140 91.331 318 59 187,600 - テプラ水道 前125 17.745 151 61 17,800 - ユリア水道 前33 22.831 350 64 48,240 - ヴィルゴ水道 前19 20.875 24 20 100,160 トレヴィの泉 アルシエティナ水道 前2 頃 32.815 209 17 15,680(飲用不可) - クラウディア水道 38 - 52 68.681 320 67 184,280 - 新アニオ水道 38 - 52 86.876 400 70 189,520 - トライアーナ水道 109 32.500 - - - - アレクサンドリナ水道 226 22 - - - - ※フロンティヌスによる記述がある場合、全長は1 passus = 1.48m, 1 quinaria = 40m^3/day で換算している。 これら11本の水道のうち、6本が通過するローマ南東郊外のアッピア街道州立公園内の一区画はローマ水道橋公園と呼ばれている。
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