間欠強化、部分強化
読み方:かんけつきょうか、ぶぶんきょうか
単一の間欠強化スケジュールには次の4種類があり、それぞれに特有な反応パターンを示す。①固定間隔(fixed interval、FI):一定時間経過後の反応を強化する手続きをいう。②変動間隔(variable interval,VI):不規則な時間経過後の反応を強化する手続きをいう。③固定比率(fixed ratio,FR):一定数の反応ごとに規則的に強化する手続きをいう。④変動比率(variable ratio,V R):反応数に応じて規則的に強化を与えず、強化1回あたりに必要な反応数を平均値として規定する手続きをいう。このことから、平均率(average ratio,AR)強化スケジュールといわれることもある。複雑な間欠強化スケジュールには次のような種類がある。①多元スケジュール(multiple schedule):2つ以上の独立した強化スケジュールを組みあわせ、それぞれに特定の弁別刺激を付加した手続きをいう。②連結スケジュール(tandem schedule):2つ以上の強化スケジュールを直列につなぎ、途中の強化スケジュールでは強化せず、最終強化スケジュールで強化する手続きをいう。弁別刺激は提示されない。③連鎖スケジュール(chained schedule):連結スケジュールの各段階に弁別刺激を付加した手続きをいう。④並立スケジュール(concurrent schedule):2種類以上の反応を、それぞれ独立の強化スケジュールによって並立的に強化する手続きをいう。⑤複合スケジュール(compound schedule):2つ以上の独立した強化スケジュールを同時に組みあわせて、強化条件を設定するような手続きをいう。多数の組みあわせが可能である。⑥低反応率分化強化(differential reinforcement of low rates of responding, DRL):複合スケジュールに含まれるさまざまな分化強化を代表するもので、特定の反応間隔時間以上の反応のみを強化する手続きをいう。
部分強化
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/05 22:56 UTC 版)
人間には、ある行為によって必ず報酬を得られる場合よりも、ある行為によって間欠的に報酬が得られる場合の方がその行為への執着が高まるという傾向がある。この傾向を部分強化という。借金をする羽目になったギャンブル依存者はギャンブルに勝つよりも負けることが多いが、それでもギャンブルをやめようとしない原因には、負けが続く中でたまに勝ちを経験するとその経験に執着し、負けが続いていても「負けが続いているのでそろそろ勝つだろう」あるいは「次は絶対に勝てる」という心理状態に陥り、過去の成功パターンを繰り返そうとすることがあると考えられている。
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