遡上・成魚とは? わかりやすく解説

遡上・成魚

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/27 04:15 UTC 版)

アユ」の記事における「遡上・成魚」の解説

体長59-63ミリメートルになると全身形成され稚魚翌年4月-5月頃に5-10センチメートル程度になり、川を遡上するが、この頃から体に色がつき、さらに歯の形が岩の上藻類食べるのに適した(くし)のような形に変化する川の上流から中流域にたどり着いた幼魚水生昆虫なども食べるが、石に付着する藍藻類および珪藻類バイオフィルム)を主食とするようになるアユ岩石表面藻類をこそげ取ると岩の上紡錘形の独特の食べ痕が残り、これを特に「はみあと食み跡)」という。アユ川辺から観察すると、藻類食べるためにしばしば岩石に頭をこすりつけるような動作を行うので他の魚区別できる多く若魚群れをつくるが、特に体が大きくなった何割かの若魚はえさの藻類が多い場所を独占して縄張り作るうになる一般には、縄張りを持つようになったアユ黄色みを帯びることで知られている。特にヒレの縁や胸にできる黄色斑は縄張りをもつアユシンボルとされている。アユ視覚黄色強く認識し、それによって各個体の争い回避していると考えられている。縄張りは1尾のアユにつき約1m四方ほどで、この縄張り内に入った他の個体には体当たりなどの激し攻撃加える。この性質利用してアユ掛けるのが「友釣り」で、釣り人たちが10m近い釣竿静かに構えてアユを釣る姿は日本の夏風物詩になっている。 夏頃、若魚では灰緑色だった体色が、秋に性成熟すると「さびあゆ」と呼ばれると黒の独特の婚姻色変化する成魚産卵のため下流域への降河を開始するが、この行動を示すものを指して落ちあゆ」という呼称もある。産卵終えたアユ1年間の短い一生終えるが、広島県太田川静岡県柿田川などの一部河川ダムの上流部では生き延びて越冬する個体もいる。太田川での調査結果からは、越年アユ全て雌である。また、成熟して産卵行われない考えられている。

※この「遡上・成魚」の解説は、「アユ」の解説の一部です。
「遡上・成魚」を含む「アユ」の記事については、「アユ」の概要を参照ください。

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