運転時間と車両運用の沿革
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/13 06:28 UTC 版)
「東京メトロ銀座線」の記事における「運転時間と車両運用の沿革」の解説
1993年(平成5年)7月30日までは01系車両と旧形車両(先頭に2000形・中間に1500N形組込)で運用し、保安装置は打子式ATSを使用してきた。最高速度は55 km/h、全線所要時分は34分30秒、最大運用数は36本(予備4本)であった。7月30日の終電後に保安装置の切り換えを実施し、翌7月31日からは新CS-ATC化と全車両が01系に統一された。 旧形車引退後の1993年8月2日、01系統一による車両性能の向上(旧型車両と比較して、01系は35 km/h以上の加速性能が優れている)と曲線および分岐器通過速度の向上、保安装置の新CS-ATC化とTASC(駅定置停止制御装置)の使用開始を反映したダイヤ改正を実施した。これにより最高速度は65 km/hに向上し、全線所要時分は4分短縮した30分30秒に、朝ラッシュ時に3本の列車増発を行っても、最大運用数は2本削減した34本(予備3本)となった。 銀座線のTASCはホームドアなどの設置を目的としたものではなく、銀座線の各駅はホーム有効長と列車の長さがほぼ同じで、運転士の個人差に左右されるブレーキ操作をTASCにより均一化することを目的としたものである。TASCの停止精度は前後50 cm以内となっている。 その後、1997年(平成9年)9月30日には溜池山王駅開業に伴い、全線所要時分は55秒増えた31分25秒となり、運用数が1本増えた35本(予備3本)となった。このため、第38編成が新製された。 なお、01系の置き換えを目的として2011年(平成23年)度より順次導入された1000系も当初は置き換え対象の01系と同数の38本の導入予定であったが、東京メトロが2016年3月28日に発表した、2016年度から2018年度までの3年間の中期経営計画『東京メトロプラン2018〜「安心の提供」と「成長への挑戦」〜』において、今後銀座線全駅に整備を予定しているホームドアの関係で各駅での停車時分が拡大し、全線所要時分・運用数がそれぞれ増えることになり、2本増の40本の導入へと変更された。
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