運行開始から再編・有料化まで
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/11 03:26 UTC 版)
「吉見町町内巡回バス」の記事における「運行開始から再編・有料化まで」の解説
2002年12月1日の運行開始に先駆けて発表された路線は、その後の路線と異なり、町内を一周するルートが設定された。当時は一周約120分のルートが組まれたが、これはもともと荒川荘送迎バスのルートを生かしたものであった。荒川荘送迎バスは曜日限定ながら、吉見町内をくまなく網羅していたことが路線ルートの設定で高く評価された。ただしその後の運行起点と異なり、当初は吉見町中央公民館前が完全な始発着点となっていた。巡回バス運行開始に伴い、荒川荘送迎バスは廃止となったが、それまで曜日限定の運行だったものが巡回バスの運行によりほぼ毎日運行となった。このような経緯から、2006年の再編までは、荒川荘の休業日である月曜日が運休日となっていた。 東松山市民病院への直接乗り入れは当初認められず、2006年の再編までの間、川越観光バスが使用するマイタウン線の市民病院前バス停を利用していた。これはすでに東松山市が市内循環バスを運行し直接市民病院へ乗り入れていたことが大きく、当時の巡回バス住民連絡会議では、東松山市との調整が必要なため直接乗り入れができないと説明があった。その後、東松山市民病院への直接乗り入れは2006年の再編で実現した。 運行開始から2006年の再編までは、実験的な観点から運賃無料で運行されていた。また当時は運賃収受を行わなかったため福祉目的性が強く、町民以外の乗客の利用に問題が生じることもあったが、運行開始後は、巡回バスの運行とは直接関係ない川越観光自動車の東松山駅バス停路線図掲示に、吉見町巡回バスの接続バス停が表記されていた。 2004年(平成16年)から2006年の再編までの間、中曽根集会所から延伸し、当時の大里郡大里町(現在の熊谷市)にある長島記念館への乗り入れを行った。これは、長島記念館で大里町営バス(現在の熊谷市営バス)に乗り継ぐことができるようにというものであったが、利用者が少ないこともあり、2006年の再編で廃止されている。 町外へのルートは限られたものであっても利用者数は順調に伸びた。2006年に町民のニーズに応えるため路線再編された。この際、民間事業者による既存路線等への配慮や調整の観点から、吹上駅、森林公園駅、北里メディカル病院へのアクセスとし、町外路線の選定を行った。この町外路線の運行開始にあわせ、利用者の公平な負担という観点から有料化に踏み切った。また同時に、路線及び一部停留所の新設・改変・廃止も行っている。この再編に際しては10日間ほど運休して準備を行った。 先述の通り、2018年12月末をもって町内コースを、2019年3月末を持って町外コースを廃止とし、デマンド型交通へ転換された。
※この「運行開始から再編・有料化まで」の解説は、「吉見町町内巡回バス」の解説の一部です。
「運行開始から再編・有料化まで」を含む「吉見町町内巡回バス」の記事については、「吉見町町内巡回バス」の概要を参照ください。
- 運行開始から再編・有料化までのページへのリンク