連載の終焉とその後
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しかし、佃が晩年に直腸がんや腹部大動脈瘤の手術で休載することが多くなり、2006年末にはパーキンソン病を発症、絵筆が持てなくなり、2007年2月8日掲載分をもって休載となった。佃は自身が喜寿を迎えたことなどから降板を決意。休載1ヶ月後に1回のみ掲載された同年3月8日掲載分は「最終回ありがとう!!」と題し、これをもって『ちびっこ紳士』から数えて37年間、東京新聞での連載年数では通算44年間にわたる『ほのぼの君』の大河連載が終了した。また「『ほのぼの君』お疲れさま」との見出しで、病気を理由に終了する旨の記事が同日に掲載された。(なお、東京新聞・中日新聞・西日本新聞および徳島新聞では翌3月9日から6月16日まで、過去に掲載された作品を紹介する傑作選を連載漫画代わりとしていた)。新旧『ほのぼの君』及び『ちびっこ紳士』を含めた総連載回数は15451回(東京新聞掲載分)。ブロック紙3社連合及び徳島新聞は後継の4コマ漫画を『ちびまる子ちゃん』(さくらももこ作)とすることを発表し、2007年7月1日から掲載を開始した。 『ほのぼの君』は連載当初は4コマ漫画が主体だったが、次第にコマ割りが1~3コマに変遷し、末期は3コマ漫画が主体となっていた。すなわち、(起・承)(転)(結)、(起)(承・転)(結)若しくは(序)(破)(急)のスタイルである。なお元日紙面はほぼ毎年、4コマ分をつなぎ合わせた縦長1コマ漫画だった。 本作が終了した3年3ヵ月後の2010年6月28日に、作者であった佃公彦は逝去した。 『ほのぼの君』の総連載回数15451回は長らく4コマ漫画の最長記録を保っていたが、2018年3月26日に朝日小学生新聞連載の『ジャンケンポン』(泉昭二)が第15452回を達成し、記録を塗り替えた。しんぶん赤旗連載の『まんまる団地』(オダシゲ)も2019年4月にこれを塗り替えており、『ほのぼの君』は2019年8月現在で新聞連載4コマ漫画の長期連載記録としては歴代3位である。
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