連続的クエリの式
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/07/24 14:42 UTC 版)
「データストリーム管理システム」の記事における「連続的クエリの式」の解説
クエリの式はDBMSにおけるSQLのような宣言的言語を使用して実行される。連続的クエリを表現する式にはまだ標準が存在しないので、多くの言語とその派生形が存在する。しかし、 Continuous Query Language (CQL), StreamSQL or EPLなどはSQLを基にしている。他には処理ステップを箱で表現し箱を矢印で接続して流れを表現するグラフィカルなアプローチも存在する。 言語は処理モデルに強く依存する。たとえば、処理にウィンドウを使用するならウィンドウの定義が式に必要である。StreamSQLでは直近10個の要素に対するスライディングウィンドウへのクエリは下記のようになる。 SELECT AVG(price) FROM examplestream [SIZE 10 ADVANCE 1 TUPLES] WHERE value > 100.0 This stream continuously calculates the average value of "price" of the last 10 tuples, but only considers those tuples for the average calculation where price is greater than 100.0.このストリームは"price"にある最後の10個のタプルをの平均計算するが、priceが100.0を超えるタプルのみを対象とする。 次のステップでは宣言的なクエリは論理的クエリ計画に変換される。クエリ計画は有向グラフでありノードが演算子でエッジが処理フローを表現する。クエリ計画にある個々の演算子はフィルタリングや集計などの特定の処理に関する意味をカプセル化する。DSMSではリレーショナルデータストリームの処理を行い、演算子は関係代数の処理そのものであるか似たものであり、選択、射影、結合、セットなどの処理がある。この演算子の概念はDSMSによる処理の柔軟性と網羅性を実現する。
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