連続犯とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > デジタル大辞泉 > 連続犯の意味・解説 

れんぞく‐はん【連続犯】

読み方:れんぞくはん

数個連続した行為で、同一罪名触れるもの。一罪として処罰されたが、昭和22年1947廃止


連続犯

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/12/24 07:19 UTC 版)

連続犯(れんぞくはん)とは、複数個の行為が連続して行われ、それらの行為が全て同じ罪名に該当する場合をいう。

概説

これはかつて刑法に存在した規定(刑法55条)であったが、1947年(昭和22年)に廃止されている[1]

かつては、一晩のうちに窃盗を連続して行った場合などに刑法55条が適用されていたが、いくつ同じ罪を犯しても、それらが加重されることなく処罰されており、そういった現状に対して刑罰が軽すぎるとの指摘がなされ、また、日本国憲法の公布に伴い、その精神に沿うように改正がなされた結果、条文の削除に至った。

条文が削除されたのちは、刑法45条および47条によって併合罪の加重として処断されている。

条文

連続シタル数個ノ行為ニシテ同一ノ罪名ニ触ルルトキハ一罪トシテ之ヲ処断ス

歴史

連続犯の概念は、かねてより旧刑法当時の判例・学説に表れていた。しかし、それに反して明文規定は存在せず、判例のみに依拠して処罰されていた。だが、現行刑法において、加重・併科の範囲を拡大したため、科刑上一罪の重要性が高まった。これは、併合罪の処断について吸収主義を縮減したためである。

削除以前は、同一罪名に触れる犯罪については一罪として扱っても科刑上の問題は生じないとの解釈がなされていたため、広く適用されていた。これには、裁判に至るまでの過程において、その手続きを簡潔にさせるという理由も含まれている。

しかし第二次世界大戦後、犯罪捜査の手続きに厳しい制約が課されることとなり、55条を存置するのであれば、多くの犯罪が処罰を免れる結果になると考えられたため、55条は削除された。

出典

脚注

[脚注の使い方]
  1. ^ 昭和22年10月26日法律第124号

関連項目


連続犯

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/19 08:43 UTC 版)

「通り魔」記事における「連続犯」の解説

未熟な人格反社会性等の人格問題、生の実感喪失それにともない力を確認したいという感覚特徴づけられる。若い女性対象とする場合には性的な動機背景にある場合が多い。また、加害者行動はしばしマスコミの報道影響与え、他の事件の報道から犯行方法動機社会反響などを学ぶことがある

※この「連続犯」の解説は、「通り魔」の解説の一部です。
「連続犯」を含む「通り魔」の記事については、「通り魔」の概要を参照ください。

ウィキペディア小見出し辞書の「連続犯」の項目はプログラムで機械的に意味や本文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。 お問い合わせ

「連続犯」の例文・使い方・用例・文例

Weblio日本語例文用例辞書はプログラムで機械的に例文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「連続犯」の関連用語

連続犯のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



連続犯のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
デジタル大辞泉デジタル大辞泉
(C)Shogakukan Inc.
株式会社 小学館
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアの連続犯 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。
ウィキペディアウィキペディア
Text is available under GNU Free Documentation License (GFDL).
Weblio辞書に掲載されている「ウィキペディア小見出し辞書」の記事は、Wikipediaの通り魔 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。
Tanaka Corpusのコンテンツは、特に明示されている場合を除いて、次のライセンスに従います:
 Creative Commons Attribution (CC-BY) 2.0 France.
この対訳データはCreative Commons Attribution 3.0 Unportedでライセンスされています。
浜島書店 Catch a Wave
Copyright © 1995-2025 Hamajima Shoten, Publishers. All rights reserved.
株式会社ベネッセコーポレーション株式会社ベネッセコーポレーション
Copyright © Benesse Holdings, Inc. All rights reserved.
研究社研究社
Copyright (c) 1995-2025 Kenkyusha Co., Ltd. All rights reserved.
日本語WordNet日本語WordNet
日本語ワードネット1.1版 (C) 情報通信研究機構, 2009-2010 License All rights reserved.
WordNet 3.0 Copyright 2006 by Princeton University. All rights reserved. License
日外アソシエーツ株式会社日外アソシエーツ株式会社
Copyright (C) 1994- Nichigai Associates, Inc., All rights reserved.
「斎藤和英大辞典」斎藤秀三郎著、日外アソシエーツ辞書編集部編
EDRDGEDRDG
This page uses the JMdict dictionary files. These files are the property of the Electronic Dictionary Research and Development Group, and are used in conformance with the Group's licence.

©2025 GRAS Group, Inc.RSS