近隣の巨樹
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/02/07 09:47 UTC 版)
大三島には幹周8m以上のクスノキが8本あるが、全て大山祇神社付近に集中している。大三島を二分する大三島町及び上浦町は平成の大合併で近隣10市町村と合併して今治市となったが、 新今治市全体でも他に幹周8m以上の巨樹は「(初代)子持杉」(玉川町にある幹周10.6mのスギの枯れ木)しか存在しない。クスノキの巨樹が多いため旧・大三島町は、町の木をクスノキとしていた。また、新・今治市もクスノキを市の木としている。 境内は松の大木も複数存在していたが、1975年の台風で最大の樹(幹周5m超)が倒れ、加えてその後のマツクイムシ被害によりほぼ全滅した。この他高樹齢のソテツ(600年以上)やヒノキ、境内近隣にもムクノキが存在していたが、現在は何れも伐採・枯損している。楠以外に幹周3mを超えるものとしては、江戸時代に神門周辺に植えられたスギの諸木と、明治期に能因法師雨乞いの樟の傍に植えられたヒマラヤスギのみとなっている。 乎千命御手植の楠(第一号樹) 大山祇神社境内中央 幹周11m、樹高15.6m、伝承樹齢2600年 第三号樹 大山祇神社境内 幹周8m、樹高48m 第十四号樹 大山祇神社境内 幹周8m 第十五号樹 大山祇神社境内 幹周8.1-8.6m、樹高24m。枯死寸前。樹齢は最低でも700年以上で、1000年ともいわれる。2020年春までは樹体のごく一部が生きており、通路裏側の高さ3mから出ている枝が僅かに葉をつけていたが、同年夏に完全に枯損した。 河野通有兜掛の楠(第十六号樹) 大山祇神社境内 幹周14m(江戸年間),9m(1941年)、樹齢1000年以上、枯死から年代が経過しており腐朽が激しい。 第十八号樹 大山祇神社境内 幹周8-10m 生樹の御門 大山祇神社奥の院入口 幹周15.5m、樹高10m、伝承樹齢2000-3000年 この樹は国の天然記念物「大山祇神社のクスノキ群」には含まれず、別途、愛媛県天然記念物に指定されている。 なお「能因法師雨乞いの樟」は、「大山祇神社のクスノキ群」の指定対象中の第二十六号樹にあたる。
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