近現代のアーサナとは? わかりやすく解説

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近現代のアーサナ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/07/03 04:57 UTC 版)

アーサナ」の記事における「近現代のアーサナ」の解説

宗教社会学者の伊藤雅之は、現在実践されているアーサナについて、その大半19世紀後半から20世紀前半西洋発達した身体文化キリスト教伝道するYMCAイギリス陸軍によってインド輸入された)を強調する運動由来する述べている。現代アーサナ起源は、西洋式体操法などの西洋身体文化が、インド独自の体系として、伝統的なハタ・ヨーガ」の名でまとめられたものである述べており、現在のアーサナと、『ヨーガ・スートラ』に代表される伝統的な古典ヨーガ中世以降発展した(本来の)ハタ・ヨーガとのつながり極めて弱いと指摘している。1920~30年代に、「現代ヨーガの父」と呼ばれるティルマライ・クリシュナマチャーリヤ(英語版)(1888年 - 1989年)が、西洋身体文化から発生した多様な体操法を自らのヨーガ・クラスに取り入れ、それをインド伝統のハタ・ヨーガ技法として確立し思想面にヴィヴェーカーナンダなどのヒンドゥー復興運動思想と『ヨーガ・スートラ』を援用した。伊藤雅之は、クリシュナマチャーリヤによって、西洋式体操ヨーガ仕立て上げられたと述べている。クリシュナマチャーリヤは1924年から死去する1989年までヨーガ指導したアーサナ中心とした現代ヨーガは、直接または間接的にクリシュナマチャーリヤの影響受けている。現代実践されている、アーサナ練習基本据えたヨーガは「創られた伝統であった例えば、クリシュナマチャーリヤはハタ・ヨーガ古典にはない、近代ヨーガ体位であるシールシャーサナ(英語版)(頭立ちのポーズ)やサルヴァンガーサナ(英語版)(肩立ちのポーズ)に重点置いた張本人といわれる。スーリヤ・ナマスカーラ(英語版)(太陽礼拝ポーズ)は、20世紀初頭頃に元々はボディビルディング系のエクササイズとして考案されたものであるまた、ストレッチしてリラックスのような現代ヨーガ要素は、1930年代欧州女子柔軟体操として行われていたものである。 このヨーガ体操は、アメリカカウンターカルチャーニューエイジにおいて、「スピリチュアル実践」と解釈され、これに呼応してインドでもヨーガスピリチュアル実践であることを強調するようになった現代ヨーガへの影響大きいアイアンガー・ヨーガやアシュタンガ・ヨーガは、欧米人との接触以降はじめてスピリチュアル意味付けなされており、現代ヨーガ指導者側だけでなく、需要者側も、会話雑誌体験談ブログなどを通してスピリチュアリティ創出積極的に関与している。

※この「近現代のアーサナ」の解説は、「アーサナ」の解説の一部です。
「近現代のアーサナ」を含む「アーサナ」の記事については、「アーサナ」の概要を参照ください。

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