近現代のエクローグ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/27 16:55 UTC 版)
英文学では、エドマンド・スペンサーの『羊飼いの暦』(1579年、en:The Shepheardes Calender)がこのジャンルに属する。アレキサンダー・ポープもウェルギリウスを模倣して『牧歌』(1709年)を書いた。 スペイン語では、ガルシラソ・デ・ラ・ベガ(en:Garcilaso de la Vega)がウェルギリウスの様式でエクローグを書いた。 フランス語では、ピエール・ド・ロンサールが『Les Bucoliques』を書き、クレマン・マロもこのジャンルの詩を書いた。 ポーランドでは、詩人Szymon Szymonowic(en:Szymon Szymonowic)とJózef Bartłomiej Zimorowic(en:Józef Bartłomiej Zimorowic)が17世紀にエクローグの選集を出版した。 ハンガリーでは、ユダヤ人詩人のラドノーティ・ミクローシュが、自身のホロコースト体験に関するエクローグを書いた。ちなみにラドノーティは第二次世界大戦の終わる数ヶ月前にドイツ軍によって処刑された。 シェイマス・ヒーニーの詩集『Electric Light』(2001年)には、『Bann Valley Eclogue』、『Glanmore Eclogue』とウェルギリウスの9番目のエクローグの英語ヴァージョンが収められている。 プエルトリコのスペイン語詩人ジャンニナ・ブラスキ(en:Giannina Braschi)は、ガルシラソ・デ・ラ・ベガのエクローグについての詩論を書き、また『Empire of Dreams』というオマージュの詩集も出した。 現代の詩人でもっともエクローグを多産しているのは、ルイス・マクニース(en:Louis MacNeice)である。マクニースのエクローグには、『Eclogue by a five barred gate』、『Eclogue for the motherless』、『An eclogue for christmas』、『Eclogue from Iceland』がある。
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