軍用測距儀
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/06/02 04:11 UTC 版)
ここでは主として海軍の艦砲のための測距儀について述べる。 砲術全般について述べると長くなるため省略するが、一般に、基本的には放物線を描いて飛ぶ(大気による、空気抵抗と風による擾乱、コリオリ力による偏差等が加わる)砲弾群の「散布界」に目標を捉え続けること、が要諦であり、目標と着弾点に対する測距はその重要な要素である。 大日本帝国海軍が初期に導入した測距儀は、イギリスのバー&ストラウド製で、日本海海戦で有名な、戦艦三笠のものは基線長1.5mのF.A.2型(制式名「武式1米半測距儀」)であった。射程距離の伸長に伴い基線長を長く取るため巨大化し、帝国海軍の末期の大和型戦艦では、ネームシップの大和・二番艦武蔵いずれも日本光学製の、基線長15.5m(詳細には、15.72mと15.28mの長短2種)という測距儀が艦橋の上に備わっていた。 陸上用も含めた世界最大の測距儀は、イギリス帝国が当時植民地としていたシンガポールのブラガン・マテ要塞に設置した、基線長100フィート(30.48メートル)のものである。これもバー&ストラウド製であった。
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