軍用機分野での成功
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/26 06:15 UTC 版)
「マクドネル・ダグラス」の記事における「軍用機分野での成功」の解説
軍用機分野では F-15 イーグル(1974年)、F/A-18 ホーネット(1975年)、ハープーンミサイル、トマホークミサイルその他を送り出して成功する。特にF-15はアメリカだけでなくイスラエルや日本などの当時の西側諸国でも主力戦闘機として大量発注され、その多くが現在も使用されている。しかしながらF-15は堅実な設計の機体であり、FH-1ファントムからF-4ファントムIIに至る歴代のマクドネル社の戦闘機に比較して、革新性では後退が始まっており、後の凋落につながる傾向はこの段階で始まっていたという指摘がある。またF/A-18ホーネットは、元来はノースロップ社の開発した機体であった。 なお、1970年代の石油ショックは航空業界に深刻な打撃を与え、マクドネル・ダグラスも経営を大幅に引き締めるとともに多角化によるリスクの分散を余儀なくされる。1984年には軍用、民事用のヘリコプターの大手であるヒューズ・ヘリコプターズを買収して社名を「MDヘリコプターズ」とした。 また1980年代には、アメリカ空軍の次期大型輸送機の発注に成功しC-17を開発する。C-17は、冷戦下においてアメリカ合衆国本土よりヨーロッパの前線未整備小型飛行場に物資を大量輸送する戦域間空輸を担う、大型長距離輸送機を開発する次期輸送機計画C-X(Cargo experimental)によって生み出された。
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