軍司貞則による批判
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/29 05:46 UTC 版)
「渡辺プロダクション」の記事における「軍司貞則による批判」の解説
ノンフィクション作家の軍司貞則は著書『ナベプロ帝国の興亡』(1992年)において、渡辺プロダクションの勢力拡大にあたって、佐藤栄作や中曾根康弘や五島昇など政財界の大物の下へ傘下の人気タレントを総動員し、佐藤栄作の別荘の前でハナ肇に「今日もお酒が飲めるのは、おとうさん(佐藤栄作)のおかげです。おとうさんのおかげです、おとうさんありがとう!」と音頭をとらせてクレージーキャッツや中尾ミエに唱和させ、佐藤らの機嫌をとったこともあるとしている。渡辺美佐個人の女性としての魅力を利用して大物に取り入ることもあったとしている。 芸能の興行には暴力団との付き合いが必要で、山口組2代目組長の山口登と兄弟盃を交わした大物興行師の永田貞雄を擁して睨みを効かせ、ビジネスの暗部を肩代わりさせていたとしている。 マスコミ関係者には酒と麻雀を通じた接待を行い、渡辺プロダクションに有利な記事を書く者には特ダネを提供したり、レコードのジャケットの解説執筆などの仕事を与えたりして普通より高い報酬を支払ったとしている。テレビ局でも、渡辺プロダクションに好意的なスタッフにはテレビ番組の構成などの仕事を与えた他、顧問料や企画料などさまざまな名目で利益を供与したとしている。一方、渡辺プロダクションに批判的なスタッフには圧力をかけて業界を去るように仕向けていたとしている。
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