車種・グレード
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/02 08:12 UTC 版)
全車に共通して言えることは、「レンタカー仕様」という車両は通常存在せず、「一般市販されている車両に「わナンバー」が付いている」ということである。 乗用車のグレードは、以前であれば車両価格の面から殆どが下位(廉価)~中級(いわゆる“売れ筋”)のグレードが大半であったが、近年はそれらに加え、日産ノート NISMOやトヨタアクア X-URBAN、日産・セレナハイウェイスターなどの高額グレードを用いるケースも少数ながら出始めている。とはいえ、最廉価グレード、大排気量仕様の配備は未だ稀である。特にコンパクトカークラスでは、中級以上のグレードではないと低燃費仕様でなかったり、ドアミラーの電動格納・調整機能やシートリフターが装備されていないなど、装備の面から運転に気をつけなければいけない場合がある。 ただし軽自動車(乗用車)に限っては、車両価格が高めの軽トールワゴン(スズキ・ワゴンRやダイハツ・ムーヴなど)やダイハツ・ソニカ・スズキ・セルボ・三菱・iと、車両価格が比較して廉価なエッセ・アルト・ミラ・ミニカなどを同一料金で貸し渡しているケースがある(オリックスレンタカーや、日産レンタカーの店舗の多くで該当するが、かつてニッポンレンタカーは車両価格の開きから、軽乗用車と軽ワゴンのクラスに分離していた)。 また、ホンダ・フィットやトヨタ・カローラなどのようにガソリン車とハイブリッド車の両方をラインアップする場合、後者のほうが割高な料金設定となっていることが殆どである。 貨物車では、積載量を確保しつつ車両総重量を低減させて維持費を抑える目的で高価な軽量荷台を架装したトラックが存在したり、一般的な普通トラックの購入者である貨物運送事業者が導入コスト・燃費や整備性から敬遠する「四輪駆動のAT車」が導入されるなどされる。過去には、E25系日産・キャラバンワゴン10人乗り仕様に、スーパーロングの標準ルーフというレンタカーグレードが存在する(通常のスーパーロング車はハイルーフ仕様)。マイクロバスには「レンタカーパッケージ」として、通常選択できない「冷蔵庫付き29人乗り仕様車(カーナビ付き)」といったレンタカーに求められる装備を標準搭載したグレードが存在する車種がある。 一部、自動車保険や車検中に使う代車の契約を結んでいるカーディーラーとの兼ね合いで、あまり見かけない車種(グレード)を保有している店舗もあり、また「不人気色」「不人気車」の在庫車を安価で引き取るなどした車両を保有しているケースもある。
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