車種・メーカー
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/15 03:08 UTC 版)
主に大型車、中型車、小型車の3タイプで、それぞれにスタンダードデッカー、ハイデッカーがある。さらに大型車にはスーパーハイデッカー、ダブルデッカーもある。 大型車は、車体幅2.5mで全長11mから12m、40~60人乗り程度が多い。座席は最大で12列になるが、同じ車体で11~9列の座席を配置してシートピッチを広げ、足元をゆったりさせた車もある(定員40~50名程度)。補助席をなくし、座席が左右にスライドするものもある。また、高速バスに多い3列シートのものもある(定員28~36名程度)。車種は三菱ふそう・エアロエース、日野・セレガ、いすゞ・ガーラ、日産ディーゼル・スペースアロー等がある。 中型車は、初めから中型観光バスとして設計された車種のほか、大型車の全長を9mに短縮した仕様もある。前者は車体幅2.3m程度で全長9m、30人乗り程度が中心である。かつてはハイデッカーも製造され、車種は日野・メルファ、三菱ふそう・エアロミディMK、いすゞ・ガーラミオがあるが、快適性・居住性などの理由から導入は少なくなっている。そのためハイデッカーの製造はなくなり、2013年時点では日野・メルファといすゞ・ガーラミオの統合車種しか生産されていない。一方で大型車のショートタイプについては、近年ではこれを中型車として取り扱う事業者が多くなってきている。こちらは車体幅2.5mで全長9m、30人乗り程度が多い。車種は三菱ふそう・エアロエースショートタイプMM、日野・セレガHD-S(ハイデッカーショート)等がある。 小型車(マイクロバスともいう)は、初めからマイクロバスとして設計された車種のほか、中型車の全長を7mに短縮した仕様もある。前者は車体幅2.1m程度で全長7m。25人乗り程度が多い。主な車種は日野・リエッセがあるが、2011年で生産中止となった。後者は車体幅2.3m程度で全長7m、25人乗り程度が多い。中型車と同様にハイデッカーもある。車種は日野・メルファ7、三菱ふそう・エアロミディMJ等があるが、客単価の下落によって定員の少ないバスは敬遠される傾向があり、導入が少なくなったことから2007年のエアロミディMJを最後に生産中止となった。そのため、小型観光バスについては2013年時点での国内生産はない。 また、観光バス用の車両を路線バスの続行便や代替車両として使用する場合や、乗合バス用の車両を観光目的で使用する場合もある。 以下、日本国内で販売されている・もしくは過去に販売されていた観光バス車両のメーカーおよび車種を列挙する。
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