距離と走破タイムとは? わかりやすく解説

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距離と走破タイム

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/13 00:02 UTC 版)

距離 (競馬)」の記事における「距離と走破タイム」の解説

同じ距離で行われたからといって、同距離の競走2つ取り出してその優劣比較することは困難である。 たとえば、走破距離が等しくとも、その競走を行う競馬場ごとにコース形態大きく異なって千差万別である。通過するコーナーカーブ)の緩急回数コース高低差は、競走馬与え負荷大きく変動させる。この傾向は特にヨーロッパで顕著で、たとえば、イギリスダービーを行うエプソム競馬場12ハロンイギリスダービーの距離)コースでは、道中40メートルを越す高低差がある。一方フランスダービーを行うシャンティイ競馬場道中高低差10メートルほどである。日本ダービーを行う東京競馬場高低差は2メートルである。したがって、単に同じ2400メートルであるというだけでこれらの競馬場走破タイム同列比較することは難しい。 競走馬走らせ方も異なっている。特に競馬発祥地イギリス顕著だが、長い距離を走る場合には、序盤から終盤まではキャンター駆歩)という、ほどほど速力走り終盤だけギャロップ襲歩)で走るのがふつうであった。このやり方は「走破タイム」は全く顧みておらず、あくまでも到達順位」を争うためのものであった。したがって19世紀までは、タイム計測自体がほとんど行われていなかったし、その後正確なタイム測定対すニーズ低かった優勝馬にしか賞金出ないような競走場合勝負付け済んでしまった後は全速力を出す意味が無いので、勝ち馬も2着以下のものも、ゴール前ではキャンターで済ますような例は、現代でもよくみられる競馬第一義には到達順位競うものであり、その過程では様々な不確定要素影響与え合う。最も上級競走馬集めた競走と、低劣な競走馬集めた競走で、後者のほうが走破タイム早いということは往々に起こりうる。そのため、競馬では一般的に走破所要タイムよりも、どんな相手争ったかが重視される傾向にある。 一般にヨーロッパ競馬では走破タイム重視されず、着差が重要である。一方アメリカでは競馬場画一的設計され馬場状態変化少なダート競馬主流のため、異な競馬場での走破タイム比較が容易である。そのためアメリカでは走破タイム重視される傾向にある。

※この「距離と走破タイム」の解説は、「距離 (競馬)」の解説の一部です。
「距離と走破タイム」を含む「距離 (競馬)」の記事については、「距離 (競馬)」の概要を参照ください。

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