豊田商事から献金を受けていた宗教法人
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「豊田商事事件」の記事における「豊田商事から献金を受けていた宗教法人」の解説
浄土真宗親鸞会 - 1968年設立の富山県射水市に現在本部のある宗教法人。昔は高岡市にある会館が本部であった(新宗教)。永野は1982年6月ごろ、菊池商事の社長から勧められて、同社長が入会していた浄土真宗親鸞会の講話を聴きに行ったり、浄土真宗親鸞会の出版物『白道燃ゆ(高森顕徹著)』などを購読したりするようになった。その後、永野は「多くの人に迷惑をかけているのは事実だから、罪ほろぼしに社員にも浄土真宗親鸞会の講話を聴かせ、できるだけ財施もしたい」と同社長に告げ、浄土真宗親鸞会に献金を行っていた。 ベルギーダイヤモンド名義で、1984年3月24日から1985年3月28日まで10回にわたり毎回300万円ずつ、計3000万円を浄土真宗親鸞会に寄付した。1984年12月上旬からは週1回程度の割合で、東京・大阪にて浄土真宗親鸞会から講師を招いて社員に法話を聴かせる会を催していた。そして1984年12月下旬ごろの銀河計画の役員会議で賛成を得たうえで、1985年4月11日ごろ銀河計画の名義で4000万円を、同月15日ごろベルギーダイヤモンドの名義で1000万円を、豊田ゴルフクラブの名義で5000万円を浄土真宗親鸞会に寄付していた(なお、寄附金の名義が分かる合計1億3000万円は、豊田商事破産後の1985年7月20日、浄土真宗親鸞会から破産管財人に返還された)。 また豊田商事では、1983年3月期に大阪駅前第4ビル19階に多数の仏像を並べて宗教法人を作る準備を進めていた。工事は完了したものの、浄土真宗親鸞会のトップに据えようとしていた人物と永野が不和となって計画が中止され、結局取り壊されて、工事に要した費用約3億2700万円あまりはまったくの無駄使いに終わっている。 「判例時報1321号 豊田商事詐欺被告事件第一審判決」より分かることは以上であり、『週刊現代』1987年4月18日号には「惨殺事件から1年1か月で発覚!被害者憤激『豊田商事永野一男会長』から大量献金受けていた謎の『教団』の正体」」と名義分より多額の献金があったという記事が掲載されている。なお銀河計画の上に企業グループ全体を統括する「白道(株)」は、永野の株保有率が100%の会社となる予定であった。
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