語源と精神とは? わかりやすく解説

語源と精神

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/01/05 00:53 UTC 版)

一期一会」の記事における「語源と精神」の解説

元は千利休言葉とされる利休自著残していないが、弟子山上宗二著書山上宗二記』の中の「茶湯覚悟十躰」に、利休言葉として「路地ヘ入ルヨリ出ヅルマデ、一期一度ノ会ノヤウニ、亭主ヲ敬ヒ畏(かしこまるベシ」という一文残している。「一期」はもと仏教語であり、人が生まれてから死ぬまでの間、すなわち一生を指す。 利休様式であるわび茶においては茶事進行に火の強さと湯の煮え具合相応し、自然な茶事流れにより亭主と客の息遣い調和生まれることが重要視された。古来利休秘伝書とされてきた『南方録』は、近年では江戸時代偽書であるとの説が有力だが、それでもなおこの書中には、 一座一會ノ心、只コノ火相・湯相ノミナリ として「一座一会」の語のもと、関係する精神継承されている。 さらに、江戸時代末期になって大老井伊直弼茶道の一番の心得として、著書茶湯一会集巻頭に「一期一会」と表現したことにより、同じく茶道重要な精神とされる独座観念とともに四字熟語の形で広まった。『茶湯一会集』では下記のように述べられている。 抑(そもそも茶湯交會こうかい)は一期一會といひて、たとへば幾度おなじ主客交會するとも、今日の會ににふたゝびかへらざる事を思へば、実に我(わが)一世一度の會(え)なり。さるにより、主人萬事心を配り、聊(いささか)も麁末(そまつ)なきやう、深切(しんせつ)實意(じつい)を盡(つく)し、客にも此會に又逢ひがたき事を辨(わきま)へ、亭主趣向何一つおろかならぬを感心し實意を以て交るべきなり。是を一期一會といふ。 ただし、「一期一会ならびに対となる「独座観念」は草稿段階見られず、これに直弼茶湯思想の変遷現れているとする観点もある。

※この「語源と精神」の解説は、「一期一会」の解説の一部です。
「語源と精神」を含む「一期一会」の記事については、「一期一会」の概要を参照ください。

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