語源と語義
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/02/25 20:20 UTC 版)
日本正教会における日本語表記「パニヒダ」は教会スラヴ語"Панихида" (パニヒダ)に由来する。語源はギリシャ語の「パン(すべて)」と「ニクス(夜)」と「オーデー(歌)」の三つの言葉の合成であり、「夜を徹して歌う」「徹夜の祈り」を意味する。この名は、古代の教会においては異教徒からの迫害を避けるため、棺の上で終夜祈り、埋葬式も夜中に行われていたことに由来する。 ただし現代の正教会では夜通し祈る事は殆ど行われない。また、語源は徹夜の祈りという意味であるが、通常、パニヒダは日本語では徹夜祷とは呼ばれない。 語源は上記のようにギリシャ語であるが、現代のギリシャ正教会では"Μνημόσυνο"(ムニモーシノ:「記憶」の意)と呼ばれ、パニヒダとは呼ばれない。 「徹夜祷」も参照 このことと、先述した語源の語義が殆ど同じであることなどから、日本正教会においては埋葬式の前晩に行われるパニヒダの事を、仏教において一般的な呼称である「通夜」と呼ぶことがあまり忌避されない。但しパニヒダは埋葬式の前晩だけに行われるものではなく、埋葬式後の永眠者の記憶を行う時期に適宜行われるものであり、パニヒダと通夜とは完全には同義でない。
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