証人買収事件
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/31 05:02 UTC 版)
2020年8月4日、汚職事件の贈賄側の被告に偽証を求め、報酬として現金を提供しようとしたとして秋元の支援者ら3人が、組織犯罪処罰法違反(証人等買収)の疑いで特捜部に逮捕された。8月20日には秋元も同容疑で逮捕され、8月28日には行方がわからなくなっていた別の秋元の支援者も逮捕された。9月9日、秋元は同罪で起訴された。同日、別の贈賄側の被告に対する証人等買収の疑いで再逮捕され、17日に追起訴された。 9月23日、東京地検は秋元について、IR汚職の贈賄側2被告に支援者を介して接触したことなどは、保釈条件に違反するとして、東京地裁に保釈取り消し請求をした。9月30日、東京地裁は請求を認め、保釈を取り消すと共に納付済みの保釈保証金3000万円の没収も決めた。これにより再度東京拘置所に収監。 2021年6月7日、東京地裁が保釈を許可する決定を出し、東京地検は決定を不服として抗告したが、東京高裁はこれを棄却。秋元は保釈保証金8千万円を現金で納付し、同日夜に東京拘置所から保釈された。 同年7月8日、東京地方検察庁は秋元に対し、懲役5年、追徴金758万円を求刑した。論告で「現職の国会議員でありながら、法規範を一顧だにしていない。IR事業に対する社会の信頼を失墜させた」と批判した。9月7日、東京地裁(丹羽敏彦裁判長)は秋元に対し「公人としての倫理観はおろか、最低限の順法精神すら欠如している」「特定の企業と癒着し、職務の公正や社会の信頼を大きく損なった。証人買収は前代未聞の司法妨害だ」などとして懲役4年、追徴金758万円の判決を言い渡し、(実刑判決のため)保釈も取り消したが、同日に弁護側が保釈を請求し、東京地裁は保釈保証金1億円(6月の保釈保証金に加えて残余分2000万円を追加納付)で保釈を認めた。秋元側は即日控訴した。元政策秘書についても、秋元と共謀したとして収賄罪で懲役2年、執行猶予4年を言い渡した。 同年10月18日、国会内で記者会見し、第49回衆議院議員総選挙に出馬しない意向を表明した。
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