言及された主な人物
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/08/12 08:18 UTC 版)
フィリップ3世 (ブルゴーニュ公) 1396-1467 (1419-67在位) 善良侯。3代めブルゴーニュ侯。英仏百年戦争時代を巧みに泳ぎ、ネーデルラントを獲得。ブルゴーニュ侯国の最盛期を現出した。「フィリップ善良侯の人生ほど、現世のにおいのぷんぷんする傲慢とはでな名誉欲につつまれ、しかもあれほどの成功をかち得た人生は、この時代、ほかにはみられなかった。」(『中世の秋』2章) シャルル (ブルゴーニュ公) 1433-1477 (1467-77在位) 突進侯。善良侯の子。4代めブルゴーニュ侯。フランス王ルイ11世と争い、ナンシーで戦死し、ブルゴーニュ侯国は滅亡した。「高く望んだシャルル突進侯は、病にも似た強情さに溺れ、ついに滅びる。」(1章) ユスタシュ・デシャン(フランス語版) (Eustache Deschamps) 1346?-1405? 詩人。音楽家マショーの弟子。百年戦争前半期に参加。フランス狂気王シャルル6世に、のちオルレアン公ルイに仕える。「デシャンの詩は、人生に対する、うじうじした悪口でいっぱいだ。」(2章) ジャン・ジェルソン (Jean Gerson) 1363-1429 パリ大学総長。教会大分裂を収拾するために、ピサ教会会議やコンスタンツ公会議開催にかかわる。『中世の秋』の主に12-17章で論じられる。「用心深く細心な学者肌の、誠実で純粋、善意の人だった。」(14章) ドニ・ル・シャルトルー(フランス語版) (Denys le Chartreux) 1402-1471 シャルトルーズ派のドニ。神学者で著作多数。フィリップ善良侯の顧問。 『中世の秋』の後半、17章を中心に論じられる。「かれは、疲れを知らぬ活力の人だったにちがいない。かれの書いたものは、四折版で四十五巻分ある。」(13章) ヤン・ファン・アイク (Jan van Eyck) 1395?-1441 画家。油彩画の完成者。1425年ころからフィリップ善良侯に仕える。 『中世の秋』の18章以後の主人公。「輝くのは、『アルノルフィニ夫妻の肖像』である。眼前にみるこの絵こそは、十五世紀の芸術の至純のあらわれであり、これをみるとき、ひとは、作者ヤン・ファン・アイクという謎に満ちた人物の核心にせまるのである。」(18章)
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