衝突による沈没とは? わかりやすく解説

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衝突による沈没

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/07/14 03:35 UTC 版)

ふたば (フェリー)」の記事における「衝突による沈没」の解説

1976年7月2日1944分ごろ、細島港から広島港向かって航行中だった本船は、伊予灘から広島湾通じ諸島水道(ミルガ瀬戸)を北航する際、広島港から徳山港向かい航してきたパナマ船籍貨物船グレート・ビクトリー(7,519総トン)と水道最狭部で衝突沈没した本船左舷中央部に、グレート・ビクトリーの船首前方から約30度の角度衝突衝突により、本船左舷中央部に幅約25メートル、高さ約14メートル深さ最大約4メートルにおよぶくさび型の大破口を生じ、グレート・ビクトリーは、船首部外板船首から左舷側約16メートル右舷側約3メートルわたって凹損を伴う擦過傷生じ左舷錨の爪が曲損した衝突後、非常部署発令され海上保安部および日向営業所への連絡被害状況の確認水密扉閉鎖など対応が行われた。本船浸水により主機および補機停止旅客後部プロムナードデッキに誘導された後、来援した漁船20隻に縄梯子移乗して、20時8分ごろ生存者全員救助された。20時2分ごろグレート・ビクトリーが後進にかけて本船から離れた後、浸水量が増加したため、乗組員順次退船し2025分ごろ最後に船長が退船した。20時45分ごろ本船左舷横転して沈没した本船では乗客58名、乗員29名のうち、衝突箇所付近通路にいた甲板長圧壊した客室にいた乗客2名が死亡乗客2名が行不明となり、乗組員6名と乗客4名が負傷した津和地島諸島の間にある諸島水道のうち、西側のミルガ瀬戸は可航幅が400メートル弱で、最狭部で変針する必要があったが、隣接するクダコ水道怒和島水道比較して航路距離が短縮されるため、日本カーフェリーでは、怒和島水道を第1基準航路諸島水道を第2基準航路として、風速10m/s以下、視程2,000m以上、潮流2ノット以下で安全な場合のみ第2基準航路での運航許可していた。事故原因は、本船およびグレート・ビクトリーが、狭水道における適切な航法を守らなかったこととされた。狭隘なミルガ瀬戸行き会う態勢となった際に、双方相手船とミルガ瀬戸での行き会い避け措置をとらず、本船全速力のまま同瀬戸に進入したことと、グレート・ビクトリーが機関停止したものの、かなりの行足をもって同瀬戸に進入したことによって発生したとされた。

※この「衝突による沈没」の解説は、「ふたば (フェリー)」の解説の一部です。
「衝突による沈没」を含む「ふたば (フェリー)」の記事については、「ふたば (フェリー)」の概要を参照ください。

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