芸術とワインラベル
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/02/20 15:28 UTC 版)
「シャトー・ムートン・ロートシルト」の記事における「芸術とワインラベル」の解説
フィリップ男爵は、年ごとのラベルのデザインを、その時々の著名な芸術家に依頼するという案を思い付いた。1924年、ジャン・カルリュにラベル制作を依頼するものの、時期尚早と判断した為か、翌年からは継続されなかった。 1945年、連合軍の勝利とフィリップ男爵自らの生還を祝し、芸術家フィリップ・ジュリアンにラベル制作を依頼した。そのボトルには「Victory」のV字がボトルの上部を飾り、賞賛を浴びた。以降、シャトー・ムートン・ロートシルトのラベルは世界の偉大な画家や彫刻家によりデザインされ、ムートンのイメージを重要で意義深いものにしている。今日に至るまでの唯一の例外は、2000年限定の、金のエナメルのボトルである。 1953年にはシャトー・ムートンの買収100年記念を祝うため、ナタニエル男爵の肖像がラベルに描かれた。1977年には、イギリスのエリザベス2世とクイーン・マザー(エリザベス王太后)がシャトーを訪れ、訪問を記念する特別ラベルがデザインされた。 ムートンの特別ラベルの歴史上、一年の間にラベルを2種類使用したことが使われたことが2度ある。1度目は1978年、モントリオールの芸術家ジャン=ポール・リオペルが2種類のデザイン画を提出したときである。フィリップ男爵は絵を両方とも気に入ったため、その年の収穫を2つに分けて両方のデザインを使用した。 1993年のムートンのラベルは、フランスの画家バルテュスのデッサンで、横たわる裸のニンフが描かれていた。しかしこのラベルは、アメリカのATFに使用を拒否された[要出典]。そのためアメリカ市場に向けてのラベルのみデッサン画が描かれるべき部分が白く残されることになり、コレクターは両方の種類を追い求めることになった。 ラベルの絵の人気は、オークションでの価格に影響している。より古く、収集可能な年と熟成具合とは噛み合っていない。
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