芸術と客体性
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/05/09 13:55 UTC 版)
フリードは、その著書『芸術と客体性』で、ある意味美術評論の世界での「それ以前」と「それ以後」を作り出した。歴史学者ペリー・ミラー(en:Perry Miller)が1949年に神学者ジョナサン・エドワーズについて著した『ジョナサン・エドワーズ』の中の、時間の連続性、瞬時性について語られた部分の一節丸ごとの象徴的な引用から始まるこの論文には、冒頭から最後まで主に、取り上げられた作家達の作品と時間の永続性の関係について、それ以前にはなかった独自の見解を絡めて書かれている。この著作の中で擁護された主な作家は、アンソニー・カロ(英語版)、デイヴィッド・ローランド・スミス(英語版)であり、批判された作家は、ドナルド・ジャッド、ロバート・モリス、カール・アンドレ、ソル・ルウィット、トニー・スミス等のミニマリズムの芸術家達である。 フリードが影響を受けた美術評論家のクレメント・グリーンバーグの『抽象表現主義以後』からの引用文も当書内に見受けられる。
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