自動車部品にバイオ革命をもたらす
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/28 01:41 UTC 版)
「塩見正直」の記事における「自動車部品にバイオ革命をもたらす」の解説
平成8年(1996年)、アラコ株式会社の社長に就任すると同時に「環境」と「福祉」をキーワードに、環境に優しいバイオマテリアルの自動車部品開発に着手。小型EV・コムスを開発。平成13年(2001年)、アラコ株式会社の会長に就任した。 平成15年(2003年)5月、100%植物製部品を搭載した世界初の自動車・ラウムを開発し販売。これ以降、トヨタ自動車は「環境のトヨタ」として認識されるようになり、ラウム開発の一翼を担った塩見正直はリサイクル技術の活用、超小型電気自動車の導入、高度なバリアフリーを実現した福祉車両の開発に携わるなど、多くの商品を世に送り出し、「環境のトヨタの立役者」として世界の自動車技術者の中で知られる存在となった。 平成16年(2004年)、トヨタ車体株式会社の会長に就任。さらに翌平成17年(2005年)、トヨタ車体株式会社の技監に就任。塩見が燃料電池車からバイオマスに転換を行った背景には、ハイブリッド車、燃料電池車などのモーター駆動を取り入れた低公害車の開発力があった。しかし、1990年代初めまでは、トヨタ自動車はこの分野で決して他社より抜きん出た存在ではなく、熾烈な開発競争の中で世界トップに躍り出た裏には、塩見の環境車開発に対する深い信念があったと言われる。 これらの塩見の研究は、多くの支持を受け、今日のSUV車両コンセプトにも受け継がれていのみならず、20年間に及ぶ自動車のシャシー部分開発においても、世界に前例のない独創的な新機構を多数開発し、快適な乗り心地ある自動車の礎を築く事となった。
※この「自動車部品にバイオ革命をもたらす」の解説は、「塩見正直」の解説の一部です。
「自動車部品にバイオ革命をもたらす」を含む「塩見正直」の記事については、「塩見正直」の概要を参照ください。
- 自動車部品にバイオ革命をもたらすのページへのリンク