脱出・救命とは? わかりやすく解説

脱出・救命

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/17 07:29 UTC 版)

タイタニック (客船)」の記事における「脱出・救命」の解説

沈没差し迫ったタイタニックでは、左舷はライトラー二等航海士が、右舷マードック次席一等航海士救命ボートへの移乗指揮し、ライトラーは一等船客の「女性子供優先する」ことを遵守したが、マードック比較男性にも寛大な対応をした。 しかし、当時イギリス商務省規定タイタニック比してはるかに乗客少な1万トン船舶主流だったころに作成されたものだったため、定員分の救命ボート備え義務がなく(規定では978人分。規定改定されたのはタイタニックの沈没後)、もとより短時間沈没するような事態想定していなかったこともあり、1,178分のボートしか用意されていなかった。これにはタイタニック起工直前1909年1月起こった大型客船リパブリック号沈没事故影響指摘される。この事故では、他船との衝突から沈没まで38時間もの余裕があり、その間乗客乗員のほとんどが無事救出されたことから、大型客船短時間沈没しないものであり、救命ボート救援船への移乗手段であれば足りるという見方支配的になったことも、後述するように犠牲者増やす結果つながったまた、乗員定員満たぬうちに船から離れた救命ボートも多い。ライトラーをはじめとする多くクルーボートダビット救命ボート昇降装置)吊るした状態で船が沈んでしまうことを最大恥辱としていたため、できるだけ早く海面ボート降ろし舷側にある乗船用扉を開いて乗客乗せようと考えていたこと、クルー多くがボートフォール(救命ボートを吊るロープ)の扱い不慣れであり、乗員重さダビットが曲がることを恐れたためともいわれる事前に行われたテスト定員65人のボート70人を乗せて充分な成果得ていたが、周知されていなかった)。事実降ろされボートには乗員定員半数にも満たないものもあり、結果として1,500人もの乗員乗客が船に取り残される状況となってしまった。

※この「脱出・救命」の解説は、「タイタニック (客船)」の解説の一部です。
「脱出・救命」を含む「タイタニック (客船)」の記事については、「タイタニック (客船)」の概要を参照ください。

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