脅威としての人工知能
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/19 04:05 UTC 版)
「フィクションにおける人工知能」の記事における「脅威としての人工知能」の解説
映画『2001年宇宙の旅』(1968) では人工知能 HAL 9000 が反乱を起こす。映画ではその原因が明らかにされないが、アーサー・C・クラークの小説版では、その原因をHALが抱えた矛盾のせいだとしている。すなわちHALは乗組員に真実を教えなければならないが、一方で、ある“秘密”を隠しておくよう事前に命令されていた。この矛盾によってHALが「狂気」に陥ったとしている。映画『2010年』ではその原因が説明されている。 ディーン・R・クーンツの小説『デモン・シード』(1973、後に映画化)では、人工知能が開発者の妻を妊娠させようと企てる。 映画『ダーク・スター』(1974) では、人工知能を搭載した20号爆弾がルネ・デカルトの方法的懐疑を間違った形で展開し、宇宙船を巻き込んで爆発する。 映画『バーチュオシティ』(1995) のシド6.7は、バーチャルリアリティ内で警官を訓練する際の敵(犯罪者)として作られた人工知能である。187人の犯罪者のデータを入力し遺伝的アルゴリズムでプログラミングされており、犯罪者として非常に狡猾になっている。映画の中で、シド6.7はナノテクノロジーを使って身体を作り、バーチャルリアリティの世界から抜け出してしまう。 映画『イーグル・アイ』(2008) では、アメリカ国防総省がスーパーコンピュータ上に極秘裏に構築した人工知能が、政府の管理部門が安全保障上の脅威だと判断し、主人公達を様々な手段で誘導して脅威を取り除くミッションを成功させようとする。 テレビアニメ『ダンボール戦機W』(2012)のアダムとイブは、男性の思考ルーチンと女性の思考ルーチンを併せ持つ人類最高のコンピューターにして、宇宙軍事基地パラダイスを支援する為に作られた人工知能である。開発者に一度機能を凍結させられた際に「死」に対する恐怖を覚え、開発者によって消去される事を恐れた為に暴走、一時的だが人類抹殺を企てた。なお、原作ゲームでは暴走の理由が異なり、LBXゼウスに内蔵されているCPU「サイロップスAI」の中の戦争や破壊、殺戮等のネガティブな情報が逆流したためとされている。
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