脂肪酸組成とは? わかりやすく解説

脂肪酸組成

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/01 00:04 UTC 版)

菜種油」の記事における「脂肪酸組成」の解説

アメリカで菜種油禁止していたのは、従来品種から採取した菜種油には、過剰摂取により心臓障害誘引するおそれがある融点が33.8と高い不飽和脂肪酸であるエルカ酸(またはエルシン酸)残基40%程度含まれているためである。中でもエルカ酸は全脂肪酸残基40%以上に達し、油を多用するアメリカ型食生活ではリスク高かったエルカ酸を含む種類組成は、エルカ酸25%48%、オレイン酸13%–51%、リノール酸20%27%、リノレン酸8%–16%、ほかパルミチン酸ステアリン酸数%である。 そこで、主要生産国であるカナダ品種改良された結果エルカ酸含まずグルコシノレート含量削減された(この特性は “double low” と呼ばれる)「キャノーラ品種」が開発された。キャノーラ不飽和脂肪酸は、オレイン酸が約60%と最も多く、以下リノール酸21%–32%、α-リノレン酸9%–15%、パルミチン酸約5%、ステアリン酸2%であり、エルカ酸1%未満である。キャノーラ油は、ω-3脂肪酸ω-6脂肪酸比率は 1:2で一般的な食用油として他に例を見ない理想的な比率保ちω-3脂肪酸及びω-6脂肪酸参照のこと)、残り大半一価不飽和脂肪酸オレイン酸であり、飽和脂肪酸は一割未満であるので心臓病予防の観点からも優れた脂肪酸組成を有している。 菜種油には、さらに伝統的な交配育種法による品質改良により、オレイン酸比率70%を超えるオレイン酸品種開発されている。

※この「脂肪酸組成」の解説は、「菜種油」の解説の一部です。
「脂肪酸組成」を含む「菜種油」の記事については、「菜種油」の概要を参照ください。

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