脂肪酸の活性化
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2017/07/10 23:48 UTC 版)
β酸化では脂肪酸はアシルCoAシンテターゼ(EC 6.2.1.3)による酵素反応で2段階で活性化される。まず、脂肪酸のカルボン酸イオンがATPと置換することによりアシルアデニラートが形成され、次いで脂肪酸のカルボニル炭素にCoAが求核攻撃することによりAMPと置換しアシルCoAが生成される。中間体のアシルアデニラートは加水分解の大きな自由エネルギーを持ち、開裂したATPのリン酸無水結合の自由エネルギーを保存している。アシル基がCoAに置換する二段階目ではチオエステル結合の形成に自由エネルギーが保存される。このため、エネルギーの変動はほぼゼロとなる。 続いて起こるピロリン酸の加水分解(無機ピロホスファターゼ)は発エルゴン的であり、アシルCoAの形成を自発的・不可逆的なものとしている。 「β酸化」も参照
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