美術所蔵品
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アプスリー・ハウスに所蔵されている著名な200点の絵画の中には、初代ウェリントン公爵が1813年のビトリアの戦いの後に得た83点の絵画が含まれている。絵画はジョゼフ・ボナパルトの貨物列車の中にあったもので、"有史以来最大の戦利品" と呼ばれたものの一部だったが、大半はその戦いの後失われた。公爵の兄、メアリーバラ卿 (英語版) は、ビトリアから公爵の邸宅に到着した165点の "最も美しい絵画" を整理しリストをまとめた。ウェリントン公爵は、スペイン王室のコレクションを含むその絵画を返却することを決めたが、スペイン王フェルナンド7世は、"十分にふさわしい" として公爵に絵画を下賜することで応えた。 初代公爵が獲得した絵画が、全て一般公開されてきたわけではない。例えば21世紀に入って、それまでウェリントン公爵家のプライベートエリアに保管されていたティツィアーノ・ヴェチェッリオの絵画3点が、初めて一般公開された 。 『ゲツセマネの祈り』 コレッジョ 1524年頃 The Waterseller of Seville ディエゴ・ベラスケス 1618–1622 Arthur Wellesley, 1st Duke of Wellingtonトーマス・ローレンス1815年頃 The Expulsion from Paradiseジュゼッペ・チェーザリ (英語版)1610年頃 Chelsea Pensioners Reading the Waterloo Dispatchデイヴィッド・ウィルキー (英語版)1820年頃 The Virgin with the Standing Childベルナルディーノ・ルイーニ The Intruder: A Lady at Her Toilet Surprised by Her Loverピーテル・デ・ホーホ1665年頃 また、アントニオ・カノーヴァ作の有名なナポレオンのヌード像 ("Napoleon as Mars the Peacemaker" ) (英語版) がある。これはカノーヴァがナポレオンから直接依頼を受けて1802年から6年にかけて制作したもので、右手に金のニーケーを持っており、長い杖を持った左手は高く掲げられていて、高さは3.45 メートル (11.3 フィート) である。この像は一度ルーヴル美術館で展示された後、ニコラウス・ペヴズナーによると、ウェリントン公爵のためにイギリス政府が買取り、現在は"アダムの吹き抜け" (Adam's Stairwell) に立っている :463 。 初代ウェリントン公爵はヨーロッパ各国の統治者から数多くの贈答品を受け取っており、それらも展示されている。 シベリア産斑岩・孔雀石製燭台と2つのサイドテーブル - ロシア皇帝ニコライ1世 スウェーデン産斑岩製ツボ - スウェーデン王カール14世ヨハン 金メッキ磁器の400点からなるテーブルウェア - プロイセン王フリードリヒ・ヴィルヘルム3世 セーヴル磁器によるエジプト復興装飾芸術 (Egyptian revival decorative arts) (英語版) のテーブルウェア - フランス王ルイ18世 銀及び銀メッキの1,000点を超えるポルトガル製テーブルウェア - ポルトガル・リージェンシー・カウンシル マイセンの磁器 - ザクセン王フリードリヒ・アウグスト1世 初代ウェリントン公爵のバトン (英語版) - 初代公爵の功績を称えて8か国 (ポルトガル・プロイセン王国・イングランド・オランダ・スペイン・ハノーファー王国・オーストリア・ロシア帝国) の軍隊から陸軍元帥 (field marshal) または同等の階級が与えられ、その象徴として寄贈されたものである。
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