編纂と保管とは? わかりやすく解説

編纂と保管

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/02/26 18:37 UTC 版)

朝鮮王朝実録」の記事における「編纂と保管」の解説

李氏朝鮮では高麗王朝伝統を受け、春秋館及び芸文館を常設して時政記録した1413年太宗13年)に太祖実録15巻編纂したのを始め歴代国王実録編修し、文禄・慶長の役以前までは実録漢城春秋館及び忠州星州全州史庫に各1部ずつ保管していた。各地保管され実録は、豊臣軍による文禄・慶長の役の際、忠州星州史庫豊臣軍攻撃により失われ春秋館史庫豊臣軍ソウル入城先立ちソウル住民の手により焼かれた。全州史庫実録だけは内蔵山移して後世伝えられた。 1603年宣祖36年実録再刊とされる作業が行われ、太祖から明宗までの13代の実録804巻を3部ずつ刊行した。この時に印刷した3部全州史庫にあった原本再出版時の校訂本など5部の実録を、1部以前のように春秋館置いて、他の4部江華島摩尼山太白山妙香山五台山史庫新設して1部ずつ分けて保管するようになった以後妙香山史庫茂朱の赤裳山に、摩尼山史庫江華島鼎足史庫新たに作って移管している。 大韓帝国1905年光武9年)、春秋館本を奎章閣移管し、地方所在実録もその管轄下に置いたが、1910年明治43年)、韓国併合によって奎章閣廃止され、その図書朝鮮総督府集められた。1911年明治44年)には太白山史庫本と江華島史庫本も総督府集められ、赤裳山史庫実録1915年大正4年)、昌慶苑の蔵書閣に移管された。この時、五台山史庫本は東京帝国大学寄贈されたが、1923年大正12年)の関東大震災のためほとんどが失われている。1930年昭和5年)に鼎足山本太白山本は奎章閣図書とともに京城帝国大学移され第二次世界大戦後ソウル大学校図書館所蔵された。 蔵書にあった赤裳山本朝鮮戦争時に金日成命令北朝鮮側に移され金日成総合大学図書館所蔵されているといわれる[要出典]。鼎足史庫実録は、現在ソウル大学校中央図書館保管され太白山本が総務政府記録保存釜山支所釜山広域市蓮堤区巨堤洞)で保管されている。

※この「編纂と保管」の解説は、「朝鮮王朝実録」の解説の一部です。
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