総合格闘技において
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/08 00:18 UTC 版)
リア・ネイキッド・チョークが極まるとなかなか逃げられず、特に両脚が胴体にフックした形で極まると脱出することはほぼ不可能であると評価されている。完全にリア・ネイキッド・チョークをとられた場合、反撃する手段がないことが大きい。 頭部で相手の顔面を強打したり、眼球や睾丸を狙う攻撃を行えば逃げることが出来る可能性もあるが、それらの行動は多くの格闘技では反則である。また、初期のUFCでは目への攻撃と噛み付き以外の反則が存在しなかったが、それらの手段でチョークから脱出したケースも皆無である。UFC1の決勝戦でジェラルド・ゴルドーはホイス・グレイシーのチョークに対して噛み付いて抵抗したが失敗に終わっている。 「ジェラルド・ゴルドー」も参照 加えて眼球や睾丸を狙う攻撃はリア・ネイキッド・チョークを狙って背後についてる者のほうがやりやすい。 持ち上げて背中から投げればいいという指摘もあるがバックをとられた状態から立ち上がるのはよほど体格差がないと困難である。 急所である気管や喉仏を強力に圧迫されたら、もがき苦しむことになるが喉仏や気管を絞めずに綺麗に頚動脈洞だけを圧迫した場合は苦痛はほとんどなく耐えることも可能である。しかし、頚動脈洞反射が起こるため、約7秒で失神して戦闘不能状態に陥ってしまう。いわゆる、「落ちる」という状態である。また、綺麗に頚動脈洞だけを絞めた場合は、後遺症が少ないことから、相手にダメージを与えずに行動不能に陥らせるにはきわめて効率的な方法であり、シンプルにして究極のフィニッシュ・ホールドとされると言われている。柔術や総合格闘技ではメジャーな極め技である。 総合格闘技でのヒクソン・グレイシーは「テイクダウン→マウントポジション→マウントパンチ→相手が背を向けたところをチョーク」を必勝パターンとしており、バーリ・トゥード・ジャパン・オープン 1995では、すべての試合をこのパターンで勝利している。
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