紛争の背後にある政治的動機の主張
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/05/04 15:00 UTC 版)
「ラハダトゥ対立 (2013年)」の記事における「紛争の背後にある政治的動機の主張」の解説
マレーシア首相のナジブ・ラザクは、来る第13回総選挙で与党の拠点となることで知られるこの州を不安定にさせる事件にもしや彼が関わっているのではと、野党指導者のアンワル・イブラヒムを調査しようとした。これは、フィリピンのメディアがこの侵攻にアンワルが関与している可能性があると報道して、野党指導者とモロ民族解放戦線(MNLF)のヌル・ミスアリが一緒に写っている証拠画像がインターネット上に出回り始めたことが発端だった。これを受けるや、アンワルはこの侵攻と自分を結びつけようとしたとして、政府所有の新聞Utusan Malaysia紙とテレビ局TV3に対する法的手続きを開始した。一方、マレーシア人民正義党(PKR)の副党首ティアン・チュアは、与党の統一マレー国民組織(UMNO)が連立与党を支持するようサバ州の人々を惑わせ怖がらせる目的の陰謀として、危機感を意図的に演出したものだと主張した。ティアン・チュアが作った主張は、マレーシア世論からの抗議で溢れた。世間一般および多くの政治家議員の重鎮から、両政党がこの問題を解決するために前例のない超党派の連携を構築するべきだとする様々な呼びかけが起こった。 2013年議員総選挙の前夜、野党出馬のフィリピン上院議員候補者は、キラム家に不明瞭なメッセージを送ったとして大統領のベニグノ・アキノ3世を非難した。彼らはまた「国民の信頼を裏切った」ことを理由に大統領アキノ3世が弾劾に掛けられる恐れがあると発言した。一方、アキノ大統領自身は前グロリア・アロヨ政権の関係者(名は伏せたまま)を現在の紛争の陰謀者として非難した。陰謀疑惑への証拠不足のためアキノは名前を挙げなかったが、キラムの娘ジャセルはそうした疑惑を証明してみなさいとアキノを挑発した。元国家安全保障顧問のノルベルト・ゴンザレスは、自分がアキノから暗に指摘された人物であることを否定した 。ジャマルル・キラム3世は2007年の上院議員選挙にてアロヨの政党下で上院議員に立候補するも落選した。
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