米粉の種類
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/30 14:15 UTC 版)
米粉はうるち米またはもち米から作られる。 米粉の種類うるち米から作られるものもち米から作られるものもち米とうるち米とを混ぜて作られるものベータ型:米粒を加熱せず生のまま粉にするもの乾燥状態で粉にするもの新粉:精白したうるち米を水洗いして水切りし、しばらく乾燥させてから製粉したもの。それを十分に乾燥させてからふるいにかけると、少し粗い「並新粉」、細かい「上新粉」、更に細かい「上用粉(薯蕷粉)」とに分けることができる。 餅粉︰もち米を水洗いして水切りし、しばらく乾燥させてから製粉したもの。(製法は上新粉と同じ)白玉粉より粒は粗い。 だんご粉(だんごこ)解説 うるち米・もち米を精白し、水洗いして、しばらく水に漬けた後、粉砕(製粉)し、乾燥したもの。メーカーによってうるち米ともち米の配合比は異なる。原料にうるち米が入っているため、(白玉粉や餅粉に比べ)コシのあるだんごを作りやすい。関西以西で多く愛好されている。 水挽製法のもの 白玉粉(しらたまこ)解説 もち米を水挽製法※により粉にしたもの。餅粉より粒は細かい。製造に手間ひまがかかるため、一般に上等品の扱い。※水挽製法:もち米を水洗い、水漬けし(半日~1日)、水切り後、水を加えながら磨砕する方法。別名:「寒ざらし粉」(昔は寒中に手間ひまかけて作られたことから)。 アルファ型:米粒を加熱してから粉にする方法乳児粉(にゅうじこ)解説 うるち米を熱加工(アルファー化)して、製粉したもの。乳児食・離乳食・重湯等に用いられる。 寒梅粉(かんばいこ)解説 精白したもち米を水洗い、水漬けし、烝して「もち」にして、それを(色が付かないように)白く焼き上げた後、粉砕(製粉)したもの。名前の由来は、寒梅が咲く頃に新米をもちにして粉が作られたことによる。・別名:「みじん粉」(関東地方)、「焼みじん粉」。 みじん粉(みじんこ)解説 もち米(又はうるち米)を烝煮後、これを乾燥し、焙煎して製粉したもの。もち米を原料とするものを「上早粉(じょうはやこ)」、うるち米を原料とするものを「並早粉(なみはやこ)」という。なお、関東地方では、「寒梅粉」のことを「みじん粉」という。 道明寺(どうみょうじ)解説 もち精米を水に浸し蒸してから乾燥して干飯(ほしいい)を作り、それを粗く砕いたもの。名前の由来は、道明寺(大阪)で作られたことによる。 落雁粉(らくがんこ)解説 もち米を水洗いしてしばらく乾燥させた後、烝煮することなく、焙煎して製粉したもの。または道明寺をもっと細かくして煎り上げたもの。名前の由来は、落雁(らくがん)と呼ばれる干菓子を作る際に主原料として使われることから。 上南粉(じょうなんこ)解説 もち米(まれにうるち米)をよく洗い、水に浸し蒸してから乾燥させ、粉砕し、少しずつ煎りあげたもの。道明寺やみじん粉より粒は細かい。・別名:「加賀みじん」(金沢で作られたことから)、「上みじん」、「極みじん粉」など。
※この「米粉の種類」の解説は、「米粉」の解説の一部です。
「米粉の種類」を含む「米粉」の記事については、「米粉」の概要を参照ください。
- 米粉の種類のページへのリンク