管状金属製翼桁
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/28 10:03 UTC 版)
1917年のドイツのユンカース J.I装甲胴体の地上攻撃用一葉半機は、フーゴー・ユンカースが設計した、波型のジュラルミンの翼板の下に配置され、それぞれの管状翼桁が三角形のジュラルミンの切片のスペースフレーム(通常はウォレスのトラス方式で)にリベットで結合されて隣の翼桁に接続されている、いくつかの菅状翼桁の複数の金属管のネットワークを使用しており、これによって他の航空機がほとんど木製翼桁を使用していた時代に構造強度が大幅に向上した。ユンカースの全金属製波型翼 / 多管状翼桁設計方式は、アメリカの飛行機設計者ウィリアム・スタウト(英語版)が自分の1920年台のフォード トライモータ旅客機で第一次世界大戦に模倣し、ロシアの航空機設計者アンドレーイ・トゥーポレフも1922年のツポレフ ANT-2(英語版)で模倣し、1934年に当時の巨人機「マクシム・ゴーリキー号」を開発した。 スーパーマリン スピットファイアの成功に貢献した主翼の設計は、5本の正方形の金属チューブを入れ子式に組み合わせた革新的な桁材の設計にあった。2本の桁材は合金のウェブで相互に結合され、軽量で非常に頑丈な主桁を構成していた。 この翼桁の構成手法は1970年代初期にジム・ビード(英語版)が設計して組み立てたビード BD-5(英語版)でも使用された。BD-5およびその後のBD計画でで使用された翼桁は主に直径約2インチ (5.1 cm)のアルミニウムチューブで、主翼の構造的な完全性を確保するためにより大きな内径のアルミチューブと翼付け根部分で結合されていた。
※この「管状金属製翼桁」の解説は、「翼桁」の解説の一部です。
「管状金属製翼桁」を含む「翼桁」の記事については、「翼桁」の概要を参照ください。
- 管状金属製翼桁のページへのリンク