第8期第2次政治局拡大会議
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「朝鮮労働党第8期中央委員会」の記事における「第8期第2次政治局拡大会議」の解説
第8期第2次政治局拡大会議は2021年6月29日に党中央委員会本部庁舎で開催された。 朝鮮中央通信によると、金正恩は会議の目的について、「世界的な保健危機に備えた国家非常防疫戦の長期化の要求に応じて組織・機構的、物質的および科学技術的対策を立てるべきだという党の重要決定の実行を怠ることによって、国家と人民の安全に大きな危機を醸成する重大事件を生じさせ、党大会と党総会が討議、決定した重大課題の貫徹にブレーキをかけ、妨げる重要因子は、幹部の無能と無責任感であると厳正に分析し、幹部の中で現れる思想的欠点とあらゆる否定的要素との闘争を全党的にいっそう力強く繰り広げることである。幹部陣容の現実態に警鐘を鳴らして全党的な集中闘争、連続闘争の序幕を開くところに今回の会議の真の目的がある」と発言した上で会議の各案件を提起し、党中央委員会政治局は案件を承認した。 会議では「党の決定と国家的な最重大課題の遂行を怠った一部の責任幹部の職務怠慢行為が詳細に通報され、党中央委員会の各総会で討議、決定した重要課題の貫徹で無知と無能力、無責任感を発露させた幹部に対する鋭い批判が行われた」など、党活動における問題点が討議され、党政治局常務委員・内閣総理の金徳訓や宣伝扇動部副部長の金与正、玄松月らが討論に参加した。 会議では組織問題が議論され、党中央委員会政治局常務委員会委員・政治局員・政治局員候補・党中央委員会書記を召還および選挙し、国家機関の幹部の転勤と任命が行われたが、詳細は7月8日に金正恩が錦繍山太陽宮殿に参拝した際に撮影された写真の公開まで判明しなかった。 会議で任免された党幹部・国家機関幹部は以下の通り(7月8日時点で判明したものを掲載)。 政治局常務委員:李炳鉄が解任され、政治局員候補に降格 政治局員:崔相建を解任 書記:崔相建(保健部門担当・科学教育部長)を解任 軍階級:朴正天(総参謀長・党政治局員)の軍階級を元帥から次帥に降格 国家機関幹部:金正官(国防相)を解任、後任は社会安全相の李永吉
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