現実態とは? わかりやすく解説

エネルゲイア

(現実態 から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/03/09 22:30 UTC 版)


エネルゲイア: energeia)とは、アリストテレスによって提唱された哲学用語であり、アリストテレス哲学の中心をなす概念である[1]

「現実態」、「現勢態」、「顕勢態」、「現実性」、「実現」、「活動」などと訳される[2][1]

解説

アリストテレスによると、おおよそ全ての生成と呼ばれるものは、デュナミス: dynamis可能態、可能性)として存在するものが一定の目的に向かい、目的を実現する過程をエネルゲイアと呼ぶ[3]

例として、建築職人は建築物となる可能性のあるいろいろな素材を使って、建築職人の頭の中の構想としての「家」という目的を実現する。このとき、材料があるが「家」が作られていない状態がデュナミス(可能態、可能性)であり、「家」が完成した状態が、エネルゲイア(現実態)である[2][4][5][6][7]

関連項目

脚注

  1. ^ a b 廣松 1998, p. 455.
  2. ^ a b 哲学辞典・平凡社 1971, p. 164.
  3. ^ 岩田 2013, p. 2.
  4. ^ 岩田 2013, pp. 19–20.
  5. ^ 三浦 1997, pp. 18–20.
  6. ^ 廣松 1998, pp. 455–456.
  7. ^ DIGITALIO, Inc.. “エネルゲイア”. コトバンク. DIGITALIO, Inc.. 2024年10月1日閲覧。

参考文献


現実態(エネルゲイア)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/02/24 15:57 UTC 版)

TRIBAL 12」の記事における「現実態(エネルゲイア)」の解説

VISIONによって創り出した想像産物。高度なものには「高位〜」と付く。

※この「現実態(エネルゲイア)」の解説は、「TRIBAL 12」の解説の一部です。
「現実態(エネルゲイア)」を含む「TRIBAL 12」の記事については、「TRIBAL 12」の概要を参照ください。

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