第8巻 - 質料
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/08/09 00:03 UTC 版)
「形而上学 (アリストテレス)」の記事における「第8巻 - 質料」の解説
第8巻(Η) - 質料(全6章)第1章 - 前巻の要約。一般に実体と認められている感覚的事物は「質料」と「形相」(形式)とその「結合体」に分かれるが、その中で「質料」は事物の転化の基体となる。 第2章 - 「質料」としての実体は可能的存在である。現実的存在としての実体は何か。「差別相」(種差)、「形相」(現実態)の諸相。 第3章 - 事物の名前は「質料」と結合した「個体」を指し示すのか、あるいはその「形相」(現実態)をか。個々の構成要素の他にこれらを結合させる何ものか(形相)が存在する。定義についてのアンティステネスの説への反駁。数と類比的な定義の仕方。 第4章 - 事物の「第一の最も遠い質料」と「最も近い直接の質料」。諸原因の正しい追求の仕方。限定を受けるもの(属性の基体)は「質料」ではなく「具体的個物」である。 第5章 - 事物の転化と「質料」の関係。 第6章 - 定義が一つであることの原因は何か。それは定義における「類」は「種差」の可能態であり、「種差」は「類」の現実態だから。
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