可能態とは? わかりやすく解説

デュナミス

(可能態 から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2018/08/10 14:01 UTC 版)

デュナミス (dynamis / dunamis) とは、能力・可能態・潜勢態の意味を持つ、アリストテレス哲学の概念である。


  1. ^ エン+エルゴで構成され、エルゴの部分は、働き、作用、仕事の意味である
  2. ^ エン+テロスで構成され、テロスの部分は、目的、終端の意味である


「デュナミス」の続きの解説一覧

可能態

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/19 08:40 UTC 版)

秋田弁」の記事における「可能態」の解説

秋田方言の可能の形式には、動作主体の持つ能力によって行為が可能である「能力可能」と、動作主体取り巻状況によって行為が可能である「状況可能」の区別見られることが特徴的である。全ての動詞通じて能力可能に可能動詞形が用いられ五段動詞サ変動詞には仮定形に「-ル」を接続し一段動詞カ変動詞動詞では未然形に「-レル」を接続してカゲル」(書ける)、「ミレル」(見られる)、「コレル」(来られる)、「シェル」(できる、「*シレル」から)のように言う。また能力可能の否定も「カゲネァ」「ミレネァ」「コレネァ」「シェネァ」のように可能動詞否定形用いる。状況可能では、肯定では基本形に「-ニエー」を接続して「カグニエー」「ミルニエー」「クルニエー」「シルニエー」のように言い否定では五段動詞サ変動詞には未然形に「-レル」を、一段動詞カ変動詞には未然形に「-ラレル」を接続した可能接辞形を用い、「カガレネァ」「ミラレネァ」「コラレネァ」「サレネァ」を用いる。 共通語では一段動詞カ変動詞では「見られる」「来られるのような可能接辞形が規範的で、「見れる」「来れるのような可能動詞形は「ら抜き言葉」と呼ばれ規範的なものとされているが、秋田方言では否定形において可能動詞形が能力可能、可能接辞形が状況可能として使い分けられる。例えば「着る」に対する「キレネァ」は「子供がまだ小さすぎて一人で服を着られないのような文脈用いられ、「キラレネァ」は「子供大きくなったのでこの服はもう小さくて着られないのような文脈用いるというような区別がある。

※この「可能態」の解説は、「秋田弁」の解説の一部です。
「可能態」を含む「秋田弁」の記事については、「秋田弁」の概要を参照ください。


可能態

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/10/02 08:05 UTC 版)

秋田弁の文法」の記事における「可能態」の解説

可能態とは、何かの動作を行うことが可能であるということを示す文法形式である。 共通語では、一般的な動詞から可能の意味を表す動詞派生させるのに三種類の方法がある。五段動詞では、仮定形の形に下一段型の活用をする助動詞「-る」を付けた書ける」のような形が用いられるこのような動詞可能動詞呼ばれ、可能の意味を表す下一段動詞五段動詞から規則的に派生させることができる。また、未然形の形に下一段型の活用をする可能接辞助動詞「-れる」を付けた書かれるのような形も用いられるが、五段動詞ではこの形は尊敬受動の意味を表す用法限られつつあり、可能の意味用いるのは古風である。一方一段動詞カ変動詞では、未然形に可能接辞「-られる」を付けた見られる」「来られる(こられる)」のような形が規範的とされている。この形は尊敬受動場合同形である。現在では、一段動詞でも五段動詞同様に仮定形の形に「-る」を付けた見れるのような形がかなり広まっており、カ変動詞でも「来れる(これる)」の形が同様に用いられるが、このような可能動詞形は非規範的なものとされており、「ら抜き言葉」と呼ばれてしばしば日本語の乱れ代表例として非難されるまた、サ変動詞では「する」からの派生形ではなく語彙的な可能動詞出来る(できる)」が用いられる秋田方言では、共通語では「可能」として一括される意味範囲に、「能力可能」と「状況可能」の区別がある。「能力可能」とは、その動作を行う主体の持つ能力によって、その行為を行うことが可能であるということを示す形式であり、「状況可能」とは、その動作を行う主体取り巻状況によって、その行為を行うことが可能であるということを示す形式である。能力可能と状況可能の区別は、派生形式違いによって表される能力可能では、五段動詞一段動詞カ変動詞のいずれにおいても可能動詞形が用いられ五段動詞には仮定形に「-ル」を、五段動詞以外では未然形に「-レル」を接続してカゲル」(書ける)、「ミレル」(見られる)、「コレル」(来られる)のように言う。またサ変動詞でも、シェル」(「シレル」から「シエル」を経た変化形、「できる」に相当)が用いられる否定形は「カゲネァ」(書けない)、「ミレネァ」(見られない)、「コレネァ」(来られない)、「シェネァ」(できない)のようになり、可能動詞下一段活用である。また状況可能では、肯定では「カグニエー」(書ける)、「ミルニエー」(見られる)、「クルニエー」(来られる)、「シルニエー」(できる)のように、基本形に「-ニエー」(-(の)に良い)を接続した形を用い否定には「カガレネァ」(書けない)、「ミラレネァ」(見られない)、「コラレネァ」(来られない)、「シェネァ」(できない)のように可能接辞形が用いられる。なお、可能接辞はしばし子音脱落により「カガエネァ」「ミラエネァ」「コラエネァ」と発音される共通語秋田方言の可能を示す形式を示すと以下のようになる共通語能力可能状況可能活用肯定否定肯定否定五段動詞 可能動詞形、可能接辞形(古風一段動詞 可能接辞形、可能動詞形(非規範的カ変動詞 サ変動詞 語彙可能動詞「できる」 秋田方言能力可能状況可能活用肯定否定肯定否定五段動詞 可能動詞形 シルニエー形 可能接辞一段動詞 カ変動詞 サ変動詞 例え能力可能の場合肯定で「アノ ワラシ モー オッキガラ フィトリンデ フグ キレル」(あの子供はもう大きいから一人で服を着られる)、否定で「アノ ワラシ マンダ チッチャケクテ フグ キレネァ」(あの子供はまだ小さくて服を着られない)のように言い状況可能の場合肯定で「コノ フグ チョペット クチクレンバ マンダ キルニエー」(この服はちょっと修繕すればまだ着られる)、否定で「アノ ワラシ コノ フグ モー チッチャケクテ キラレネァ」(あの子供はこの服がもう小さくて着られない)のように言う。 なお、能力可能と状況可能の区別共通語東京方言にはないが、区別する方言各地見られる。「着る」の例で言えば青森では能力可能と状況可能を「キレネ/キラエネ」で区別する秋田とほぼ同じ体系持っているほか、大阪で「ヨーキン/キラレン」、福岡で「キキラン/キラレン」、長崎で「キーエン/キラレン」、沖縄本島で「チーユーサン/チララン」などの例がある。

※この「可能態」の解説は、「秋田弁の文法」の解説の一部です。
「可能態」を含む「秋田弁の文法」の記事については、「秋田弁の文法」の概要を参照ください。

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