第8巻 女友達
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/06/23 04:10 UTC 版)
「ジャン・クリストフ」の記事における「第8巻 女友達」の解説
クリストフはパリでしだいに有名になっていく。新聞に「発見」されたのだった。そのころオリヴィエは資産家の娘ジャクリーヌと恋に落ちる。クリストフはオリヴィエを応援し、二人の行く末を祝福する。やがてオリヴィエとジャクリーヌは結婚する。二人が新婚旅行に出かけたあとで、クリストフは自分の部屋に帰り「俺自身のいい半分が幸福なのだ。」とつぶやく。 クリストフは世間の騒ぎを嫌って世間に門を閉ざす。そして同じアパルトマンのアルノー夫妻との友情に心慰められる。また、セシルというピアニストと友人になる。彼はセシルの声の良さに着目して声楽のレッスンを行う。地に足がついた生活力を持つセシルはクリストフと相性が良かった。だが恋愛関係には至らない。 オリヴィエとジャクリーヌは最初は清貧の生活を目指すが、やがてジャクリーヌはそんな生活に飽きてくる。オリヴィエはジャクリーヌの父の力でパリに引っ越すが、もはや二人はかつてのようには愛し合えなかった。そして金持ちの身分になったオリヴィエは以前のような詩作ができなくなった。 クリストフは一人で孤独だった。オリヴィエとの友情は続いていたが、以前のようには会えなかった。そんな中、クリストフは新聞社のパトロンと仲を違えてしまう。世間からの猛烈な攻撃。ところが攻撃が急に止んで好意的な批評が現れ始める。ベレニー伯爵夫人となっていたグラツィアが世論を動かしたのだった。しかしまもなくグラツィアはアメリカに旅に出てしまう。 そんな時、不意にオリヴィエが戻ってくる。ジャクリーヌが愛人と出奔してしまったのだ。抜け殻のようになってしまったオリヴィエをクリストフとアルノー夫人が看病する。やがてオリヴィエは徐々に回復していく。
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