第4巻「暗黒戦士」
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「戦場ロマン・シリーズ」の記事における「第4巻「暗黒戦士」」の解説
初版 1980年2月10日(ISBN 978-4253063852) 暗黒戦士 ドイツの夜空には、P-61「レディX」が猛威を振るっていた。自身もレディXに辛酸を舐めさせられてきたマンハイムは新型機He 219を受領。暗黒の夜空で、戦士がレディXとの一騎討ちに挑む。レーダー性能では劣っているHe 219だったが、マンハイムはアルミ箔のチャフを空中に撒くことでレーダーを無効化する。自らの姿をマンハイムのレーダーから隠すべくレディXはチャフの中に紛れ込むが、機体が発光し始める。マンハイムはアルミ箔にマグネシウム(閃光粉)をまぶしていたのだった。 狼たちの詩 ドイツ海軍Uボート「U88」と駆逐艦の死闘。虚々実々の駆け引きの果てにかろうじてU88が勝利するものの、その時ドイツは無条件降伏を受け入れて、勝負に勝って戦争に負ける形となってしまった。 風の十字架 数奇な運命に操られ、風車小屋に立てこもるドイツ軍狙撃兵と、日系アメリカ人狙撃兵が共に三八式歩兵銃で撃ち合うことになる。そして、銃声が途絶えたあと風がやんで静止した風車は、まるで十字架のように見えた。 ヴァッヘンSS サヴェージ軍曹らアメリカ軍捕虜を連れたヴェッケル大尉率いるドイツ武装親衛隊はある村にやって来るが、村の様子がおかしい。村はアメリカ、ドイツ両軍の脱走兵からなる武装山賊に脅されていたのだった。義憤に駆られたサヴェージとヴェッケルは力を合わせて山賊退治に乗り出す。 一角獣の丘 ロッキー・チェンバレンとジャック・ホーソンのコンビ物。暗号名「一角獣」ことドイツ軍の列車砲破壊を命じられた英軍コマンド部隊を輸送するロッキーとジャック。だが機は撃墜され、コマンド部隊は全滅。ロッキーとジャックは徒手空拳から列車砲の破壊を試みる。 遠いのろし ドイツは降伏し、欧州戦線は終戦したある日。アメリカ軍の輸送機乗りジョーとフリーに、幼馴染のバリーを運ぶ任務が命じられた。つかの間の再会を喜ぶ三人。だが、歳月とともに変わっていたバリーは、近々太平洋戦線で使用される予定の機密兵器資料を共産側に流そうとしていた。バリーがスパイであるという連絡を受けたジョーとフリーは密かに引き返そうとするが、バリーに撃たれてしまう。バリーは落下傘で脱出するが、その落下傘は開く事なく、狼煙のように細長く伸びて落ちていった。瀕死のジョーとフリーが落下傘の縫い目からナイフを突き入れ、糸を切っていたためだった。
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